3月20日 319
2007年 03月 21日
ものがなくなった部屋に掃除機をかけて、備品を配置し直して部屋を元通りに。
引っ越し当日は忙しかったので、ドタバタしていて感傷に浸っている暇はなかったのだが、じゅうたんにへばりついているほこりをとるために何度も何度も掃除機をかけていたら、いろいろ思い出した。
東京に出てきて、多種多様な人や音楽に出会い、感化されてギターをかき鳴らしていたのもこの部屋だった。
思い通りにいかないことだらけで鬱々とした感情抱えたまま布団にくるまっていたのもこの部屋だった。
二日酔いで起きあがれなかったのも、疲れているのに目がさえちゃって眠れなかったのもこの部屋だった。
初めて好きな人を抱いたのもこの部屋だった。
沈丁花をかいたのも、うすむらさきをかいたのも、メトロをかいたのも、晴れのち晴れをかいたのも、僕が煙になるまでの時間をかいたのも、井の頭線をかいたのも、ハコをかいたのも、ハトをかいたのも、その他いっぱいの曲をかいたのも、この部屋だった。
次はどんな一年生が319号室で暮らすのだろうか。
さよならありがとう、319号室。