3月4日(土)に、B4サイズの「ほしまさとの伝えたいこと 財政編」が新聞に折り込まれています。
メルマガでのお知らせが遅くなりましたが、まだご覧いただいていない皆様は是非ご覧頂けたらと思います。
新聞をとっていない方、市外の方は、サイズの都合で見にくいかも知れませんが、こちらからどうぞ。
https://bit.ly/3pG7TNP(PDFで開けます)
裏面のQRコードから跳べる動画は以下の4本です。
「大田原の財政ってどうなってるの?Q&A」
財政問題は今回の市長選の争点とされていますが、令和4年度の予算には、大きな新規事業や事業拡大の予算が付いています。こども医療費の現物給付の拡大がその一つです。津久井市長は、先日の一般質問で「ついこの間財政的にもある程度目鼻がついたし」「これ(こども医療費の現物給付の拡大)をやったからといって財政的に厳しくなるということはないです。」と答弁しています。
ですが、こども医療費の現物給付の拡大には8000万円ほどの財源が必要、と過去の議会の議論で出てきています。こども医療費の現物給付の拡大は私も願っている政策の一つですが、令和2、3年度の2年間、財政難を理由にかなりの市民負担を大幅に上げておきながら、また令和4年度の予算編成方針の中では「新規事業は凍結」「本年度に引き続き、聖域のない大胆な行財政改革」とうたっておきながら、令和3年の決算で少し余裕ができたら、いきなり「もう安心です」といってかなりの財政負担がかかる事業を始めているのは納得がいきません。市民に対して、市の現状を正しく伝えていくことをいう姿勢や、こども政策・子育て支援の一貫性はそこには見て取れません。
令和元年10月、幼児教育・保育の無償化に合わせて0~2歳児の保育料を3割減しておいて、たった1年半後の令和3年度から「財政難」との理由で保育料を元に戻すだけではなくさらに負荷が増えるような変更も一緒に行い、保育料最大1.9倍、月に最大23000円もの負担を強いるなど、保育料を乱高下させた過去があります。同じ保育を受けていても1歳こどもの年齢が違うだけで、年間の保育料が十数万違ってしまうのです。こんな「公平・公正・公明」があるでしょうか?
また、令和2年度予算では小中学校の臨時職員(会計年度任用職員)の数を大きく減らし、令和3年度には第二子の保育料は第一子の4分の1から2分の1に増加しています。こういった様々なこどもに関わる予算を削っておきながら、それらは元に戻すことはなく、いきなり毎年度大きな財政負担のかかる事業を始めています。どこかに大きな財源を使えば、こどもに関わる予算は他の事業にはまわらないでしょうし、そもそもまた財政難となり、こども医療費の現物給付を中学生まで続けることもできなくなってしまうかも知れません。(学校給食費も満額から半額にせざるを得ませんでした)
このような行き当たりばったりの財政運営は大変危険です。市民の生活を考えた財政運営を行うべきですし、もっと、大きな視点から、子育て支援がどうあるべきか、こども政策がどうあるべきかをしっかりと明示し、個々の政策を組み合わせていって欲しいと思っています。