

日時:2022年3月5日(土)
大田原市長選挙では、12年ぶりの討論会となります。
私は市長選立候補を決めたときから、討論会のこともうっすらと想像してきました。
1つ目は、現職の津久井市長が参加されないことです。
現職と新人の戦いとなる選挙は、基本的には、
「現職が現在の市政運営に対する批判の声をいかに受け止め、批判を超えた未来像を描けるか」、
「新人が『現職の未来像ではなく自分の描く未来像こそが市民が求めているものだ』ということをいかに示せるか」、
のせめぎ合いだと思っています。
現職が立候補するのに公開討論会に出ないとなると、新人が示す論点に反論する相手がいなくなるので、
市民の皆さんに分かりにくいものになってしまう、ということです。
事情は分かりませんが、本当に残念でなりません。
2つ目は会場に多くの人が集まっての公開討論会ではなく、ネット討論会となってしまったことです。
もちろん候補者はカメラの向こうにいる市民に向かって話す訳ですが、
壇上にたって、自分を厳しく見つめる幾百もの目がある中で語る言葉とは、当然違う言葉になってしまうでしょう。
おそらくものすごいプレッシャーです。
それだけの重圧が政治家にかかるタイミングが、他にあるでしょうか。
そのような場を与えられることで、政治家は育っていくのだと考えます。
コロナウイルス感染症まん延の最中です。やむを得ないこととはいえ、残念でなりません。
また、今回のネット討論会は、質問を他候補にぶつける機会はないようです。
前もっていただいたテーマに合わせて、制限時間内で話すという形です、
候補者が4人と多いので、やむを得ない立て付けかも知れませんが、
候補者同士が質問をぶつけ合い、論戦を繰り広げる様を、市民の皆様に見てもらいたかった、という気持ちもあります。
2010年の津久井現市長VS千保元市長の公開討論会の動画が今もYoutubeに残っています。
『2010年大田原市長選挙公開討論会 再生リスト』
お時間をつくって、是非ご覧ください。
私が政治の世界に足を踏み入れたのには、この公開討論会の影響も大きくあります。
当事政治に詳しくなかった私は、市長選があると知って、訳も分からず両方の陣営の事務所にお邪魔し、両候補者の考えを知ろうとしました。
どちらの候補者を選べば大田原市がよくなるか、本気で考えており、投票の材料を得るために公開討論会に参加しました。