『大田原の今を、これからを考える。』という連載をします…〈連載〉大田原の今を、これからを考える。~2021年度3月議会を終えて~その①
2021年 04月 12日

4月になり、徐々に暖かい日が増えてきましたね。入園、入学、入社、異動などで、新しい生活を始められている方も多いと思います。まだまだコロナの状況が落ち着かない日々ではありますが、その中でもささやかな楽しみを見つけて、新生活を楽しく過ごしていきたいものです(ちなみに先日私はお城山で一人お花見を開催いたしました)。
さて、一月ほど前の、3月17日に、3月議会が終わりました。毎年3月の議会では、来年度の予算案が提出され(つまりこの4月からの予算です)、その審議を行うのですが、今回の議会で星は初めて当初予算に反対をしました。
当初予算に反対をすることは、とても重いことであると認識しており、予算審査特別委員会の場の起立採決で立たずに座ったままを選んだ後も、何とも言いがたい気持ちになりました。
予算の修正など他に取るべき手段も考えたのですが、結論からいうと、3月の議会の中では、私の力ではこれ以外にやれることがなかったという風に思っています。
まず、ざっくりとですが私が来年度の予算に反対した理由を書かせていただきます。
『市の貯金が少ない状況で、コロナウイルス感染症が広がり市税などの各種歳入が減少し、昨年度の厳しい予算から更に事業費の削減をしたり、各種料金の値上げをしたりするなどの市民負担をお願いせざるを得なくなった。しかし、その負担が広く薄くではなく、子育て世帯への負担、特に0~2歳の保育料として急激な負担となる。月に5000~20000円も支出が増える世帯が7割にものぼるが、緩和措置などが取られていない。給食費の補助などの他の子育て施策とのバランスも悪いと感じる。今まで市が言ってきたこと、取ってきた政策との整合性がとれないため、市政への信頼を損ねる予算になっている。他にもやれることはあったし、やるべきでない制度変更も行っている』
というものです。
去年の3月議会でも『「どうなってるんだ大田原市議会!」と心の中で叫んだ。~2020年度3月議会を終えて~』という連載を書き、その際には「今後の大田原市政や大田原市議会の先行きを占うような象徴的な議会になってしまったように感じる」と書きました。
それと比べると、今回の議会は、大田原市がどこに向かうのか、どういうバランスの市政を我々が望むのかを、もっと広く深く考えていかなくてはいけない時期に来ていることを強く思わせる議会でした。
数日間に渡り、連載という形で来年度予算の中身や、3月議会で行われた議論について書いていきますので、数日の間、お付き合いください。
※毎日昼頃の更新を予定しております。
『大田原の財政の厳しさと、令和3年度予算編成方針…〈連載〉大田原の今を、これからを考える。~2021年度3月議会を終えて~ その②』に続きます。