
委員会も、会派も無視して数でひっくり返す!…〈連載〉「どうなってんだ大田原市議会!」と心の中で叫んだ。~2020年度3月議会を終えて~その⑦の続きです。
今回のことは、「修正とかしてないで原案をそのまま通せ」というの圧力として機能するでしょうから、今後は、議員が主体性を持って会派を越えた合意形成や修正をすることは極めて難しくなっていまうと思っています。
定数が減になり21人となった大田原市議会18期がスタートしたばかりで、少なくなったからこそできる合意形成を通じて、もっと議会が役割を果たしていけるようにしていきたいと思っていた矢先のことでしたので、正直とても残念です。
これまで7回、連載で書いてきましたが、書いてきたことを一文でまとめると、
『大田原市の財政の問題等で予算においても様々な課題が出てきて、
中でも臨時職員の減、特に教育現場は大丈夫なのか?という削減だったりして、
「保育料の負担増の逆転現象」の様に答弁と政策のズレが見える場所もあり、
しっかり議会が機能していかなくてはいけないタイミングなのに、
議会では議会の仕組みからは考えにくいことが行われていて、
予算の審査もあまりやらないし、「どうなってんだ大田原市議会!」』
と、こういうことでした。
予算の審査においては、どこの分科会でも新人議員さんの発言がほとんどなかったと聞いています。大田原創生会の鈴木議員、無会派の伊賀議員を除いて。何も知らなくて当たり前で、質疑が一番しやすいタイミングで質疑をしないのですから、どんどん発言しにくくなっていくと思うんですよね。(ちなみに、大田原市議会は、「予算決算審査が極端に短い議会」であると私は思っています)。
議会というのは、まとまるとしっかりと議決によっていろんなことを止めたり変えたりもできますが、議員一人の力は、かなり弱いんですよね。
それでも、私が勉強して質問をぶつけていく中で、しっかり勉強をして現状をよりよいものにしていく努力、説明責任を果たすための努力をしっかりとしてくださっている職員さんもいます。議員の仲間は18期の4年間は変わらないので、私もめげずに議会の中で自分なりにやれることをしっかりとやって、よりよい大田原市議会のために努力しつつ、議会の外にも考えを発信し続けて行きたいと思います。
今日は朝に1本の記事をあげて、お昼にこの記事がアップロードされるようにしていますが、それも、年度をまたいでこのような話を持ち越したくなかったからです。3月議会のことは今日まででいったん書き切ったので、新たな気持ちで新年度を迎えたいと思います。
コロナウィルスの蔓延により、地域社会から世界経済まで大きな影響を受けています。
様々な行事や勉強会がなくなり、その他の議員活動も制限せざるを得ないような状況ですが、この機にしかやれないような議員力の向上や発信につとめていきます。
長文にお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
来年度も、財政的な事情を中心に様々な議論が巻き起こると思いますが、どうぞ一緒に『自分たちが望む大田原市』について考えてもらえたらありがたいです。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
2020.3.31 ほしまさと
(※2020年4月18日に、表現を柔らかくする等の一部修正を行いました。)