(ほしまさとメールマガジン「星の便り」 Vol.80 平成31年1月8日発行より一部転載)
●2019年を迎えて
皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
松の内は終わってしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします。
新年は、ピリッとした身が引き締まるような雰囲気があって、好きです。
3日には成人式、また、7日には北栃木新春名刺交換会という新年の恒例行事に参加してきました。
すべての行事の頭に「平成最後の…」という言葉が付いてきますが、
それだけでも、新たな時代が来るんだ、という上向きの気持ちがあるように感じました。
また、4日には、大田原市役所の新庁舎の開庁式がありました。
2011年の震災以来、各庁舎やプレハブ庁舎に分かれていた機能が、新庁舎に統合されました。
市民の皆様にも不便をおかけしてきました。
この市庁舎を大切に使いながら、大田原をより豊かで安心・安全な市にするべく、
私も頑張っていきます。また、一緒に頑張っていきましょう。
議場は3月議会にて初めて使うことになる予定です。ぜひ、足をお運びください。
さて、昨年を振り返ると、公文書偽造や障害者雇用の水増し、医大の入試の助成差別、多浪差別など、
「こんなことがいまだにあったのか…」というような、
自分が疑っていなかった部分の問題があからさまになってきて、
驚きや怒りとともに、社会に対する自分の目線の甘さを感じることが多かったように思います。
また、様々な差別的な発言や事件に心を痛めることをもありましたが、
それをきっかけにして差別やハラスメントなどの話題が日常の会話に出てくることも多くなってきたように感じます。
それは、「いろいろな人がいる」という当たり前のことを、社会が常識として受け入れていくプロセスなのだろうと思います。
いろいろな人がいることが可視化されるということは、
その違いを利用して容易に人を分断できるということでもあります。
ネットでは、罵詈雑言やの言葉も溢れていますし、分断をあおって利を得ようとする人や、
レッテル張りを繰り返す人たちもいて、心がざわついたり、気が滅入るようなことも多いです。
私はそういったことに与したくありません。
「多様性の尊重」は法や人権を生み出してきた人類がたどり着いた、不可逆的な価値観だと思っています。
多様性の中でお互いを尊重していくことや、
違いを認め合う中で同じ時間を過ごし対話し共同性を作り上げていくことは、
当たり前の社会になっていくでしょう。
そのための作法、マナーを我々は学んでいっている最中なんだろうと思うのです。
行きつ戻りつ、長い時間はかかるかもしれませんが、
そのような社会に向かってゆっくり進んでいるということを私は疑っていません。
ゆっくり、進んでいきましょう。
今年が、皆様にとって、素晴らしい年となりますように。
2018.1.8
ほしまさと