(ほしまさとメールマガジン「星の便り」 Vol.54 平成27年11月3日発行より)
【54号のまとめ!】~~~~~~~~~~~~
・市議会議員の成果ってなに?
・一般質問の量と質
・下野記事「立候補予定者に聞く」に思うこと
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●市議会議員の成果ってなに?
市議選を目前に、立候補予定者がリーフレットやチラシを配布しています。
私の家にポスティングされることは今のところないのですが、近隣の知り合いが「こんなの入っていたよ」などと渡してくれることがあります。
なるほど、と思う政策もあるのですが、自分の成果であるような書き方になっているものをみると「市議の成果って何なんだろう?」という疑問が強くわいてきます。
言ったもん勝ちのようになってしまっていて、書かれていることが本当にその人の成果であるかの検証が極めて難しいと感じます。
どこかで一回でも担当の職員に伝えれいれば、その人の成果か?一回でも質問していればその人の成果か?
よくない方向に行くことを食い止めている人は、成果として書きにくいだろうなぁ…などと悶々としてしまいます。
私自身答えが出ませんが、自分のリーフレットに成果らしきことを書くときには議場で提言したことと、変わった事実だけを載せるよう注意したので、議事録と照らし合わせていただければ裏が取れるはずです。
市議会議員の仕事とはなんとわかりにくいものかと、改めて感じています。
もし誰かのリーフレットをもらった場合、参考までに星に見せていただければ幸いです。
近い政策がある人とは会派をこえてその分野で連携しながら取り組んでいきたいと思っています。
●一般質問の量と質
一般質問とは、3月6月9月12月の定例会で各30分ずつ、自由な質問で市政の方向を質したり市政への提言ができる、議員の大きな権利です。
今期、議員が一般質問に立った割合を表にまとめてみました。PDFがみられる方は下からご覧ください。
滝田一郎議員、大豆生田春美議員、小池利雄議員、中川雅之議員と星の5人が100パーセント質問に立っており、鈴木央議員と小野寺尚武議員がそれに続きます。
数が多ければいい、という問題でもないと思っていますし、私自身準備不足で内容が薄い回もありますが、
多く質問に立っている人のほうにしっかりした質問をする人が多い傾向がある、と星は感じています。
好みもあると思いますし、質問の質はご覧いただいて判断していただくしかありません。
議場での発言は動画で見ることができます。
次のページから見たい議員の名前を選んでみてみてください。
●「立候補予定者に聞く」に思うこと
10月30日(金)の下野新聞に「大田原市議選 立候補予定者に聞く」という記事が載っており、4つの質問に立候補予定者が答えています。
ネットでは自由記述の内容もみることができます(スマホからだと有料登録が必要です)。
細かくリンクを分けると、
多少追加で言いたいことがあります。
問2、議会の定数に関して。
減らすべきが6割という回答になっていますが、今期に開催された議会の議員定数等検討委員会の中で、各会派の意見をまとめてきたものを発表しあった際には、26人中21人が現状維持、5人が削減でした。削減の意見は2割以下です。
各会派ごとに意見をまとめているので、個々の議員誰がどのような意見だったかはわかりませんが、委員会の議論が始まったおよそ1年半の間に多くの人が削減に意見を変えた、ということがわかります。
私は削減を主張していたのですが、票が見えてから削減を主張することには難しいものがありました。例えば3人の定数を削減すべき、という主張をすると、「選挙での下位3人は不要だ」といっているのに近い発言になります。他の発言にしても、それぞれがどれくらいの位置で当選しているか、仲間がどのような位置で当選しているかなどが微妙に発言に影響してくるなぁ、と感じていました。なので、次の議会のメンバーが決まる前に、削減が6割というデータが出たことは、削減に向かういい流れだと感じています。
議員定数等検討委員会の中では、現状維持側も、削減側も、定数はどれくらいが適切なのかの明確な根拠が出せず、他市との比較以上の話にはなりませんでした。結論としては「市民が必要だと思う数」が妥当な数である、ということになると思うのですが、アンケートや公聴会のような形で市民の意見を聞いてはどうか、という意見も賛同が得られませんでした。
また、星は適正な人数を18人とし一番少ない人数を挙げているのですが、ただ単に定数を削減すればいいとは思っていません。削減と同時に議員個人個人がしっかり勉強や研鑽を詰める政務活動費の復活をし、同時に領収書のHP公開等を行って各議員がどのようなスタンスに基づいてどのような調査研究をしているのかを市民に分かるようにすべきです。また、人数が少なくなると市民の意見が十分にくみ上げられないという反対意見もありますが、議会への市民参画の機会や議会のアウトリーチをどんどん増やし、今以上に市民の間で対話をし、意見をくみ上げられる議会にしていけばいい、と思います。
問4に関して。
「津久井市政をどう評価しますか」という問いに対して、回答が
「1、支持する」
「2、どちらかといえば支持する」
「3、どちらかといえば支持しない」
「4、支持しない」
「5、その他」
とあり、星はその他としました。
これは過去に他市町の市町議選に際しても同じ質問が投げられていますが、その時からあまりよくない問いだと感じていました。「どう評価しますか?」だったら「評価する」「しない」で答えるのがあるべき問いではないでしょうか。
市長選の時などは市長候補者の中で誰を支持するか、という話になってもまあ仕方ないと思いますが、二元代表制の一翼を担う市議を選ぶ際に参考にする質問に「市長を支持するかどうか」を問うこと・答えることに違和感を感じています。市長派かどうかを見分けるための質問なんでしょうか。
なお、この意見は下野新聞の記者さんに伝えさせていただきました。次回どこかで行われる市町議選からは質問の内容が改善されるといいなぁ、と思っています。
長文になってしまいました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。