

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について⑥…元部長のまちカン取締役への就任の続きです。
5、国からまちづくりカンパニーへのおよそ1億1500万円の補助金とシミュレーションの変更について
6月の議会で、小野寺議員から、突然、こんな話が出てきました。
「国からまちづくりカンパニーに約1億1500万円の補助金が入る」というのです。
補助金は、国の中心市街地魅力発掘事業・創造支援事業の補助金で、
公共床の購入や内装設備施工工事にあてられるものでした。
小野寺議員の質問の趣旨は、1億1500万円入るのだから、2億5000万円の貸付の中から差し引くべきだろう、
という内容でした。
(補助金は後からはいるので、一旦貸すにしても、あとから返してもらえるはずです)
先に返す額は交渉中とのことでした。
それを受けて7月にその点の説明会が開かれましたが、
3月に出された資料と対比できる資料が示されず、資料を再度だして欲しい、という意見が出ました。
のちに渡された資料によると、
H25年度2000万円、
H26年度2000万円、
H27年度1000万円と、
3年間は前倒しで返すものの、30年の期限は変わらず、
H28年度780万円
H29年度以降740万円
と、毎年930万円返して行くという当初のシミュレーションから減額になっているという状況でした。
補助金が入ると、4年以降の返済額が減る理由がわかりません。
仮に新しいシミュレーションが実態にあっているならば、
3月に立てていたシミュレーションは返せる額がいくらである、という明確な根拠がないシミュレーションだったということになるでしょう。
資料の説明文には、
「補助金の採択を受けたことにより、おこなって行く事業経費も増えたこと、
開業をひかえ、各事業もより具体的になってきたため、
本シミュレーションも抜本的組み換えが必要であり」
との文がありました。
星としてはもう一度説明を受けたかったのですが、議会として説明会の申し入れは行わない、ということになりました。
3月のシミュレーションが、まだオープンしていない7月の時点で抜本的組み替えが必要になる、とはどういうことなのでしょうか。
3月のシミュレーションが建前だったのかもしれませんし、
それくらい、いろんなことが決まっていないなかで綱渡り的に進んでいる事業なのかもしれません。
この一件はまちカンの信頼性を大きく損なうものだったと思いますが、
それくらいなりふり構わずでないとスタートラインに立てないくらいの状況だったということは想像ができます。
なお、9月議会の段階で、返済計画がどのようになるかは交渉中とのことですので、
上記のシミュレーションについては決定事項ではなく
まちカンサイドの考え方だということを付け加えておきます。
続く