

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について⑤…まちづくりカンパニーへの融資の続きです。
4、元部長のまちづくりカンパニー取締役への就任について
今年の3月に、上記のまちづくりカンパニーへの融資や、床単価の説明をしていたのが、元建設部長のTさんでした。
Tさんは、3月末で大田原市を退職した後、4月からまちカンの取締役として働いています。
「来年度予算でまちづくりカンパニーに2億5000万円の補助金をつけなくてはならないんです」、と説明をして、
4月になったらその補助金をつけた先のまちカンの取締役になっている。
これはどう考えても自然なことではありません。
普通ならば、天下り、と批判されるような状況です。
ですが、星としては、Tさんが甘い汁をすするためにまちづくりカンパニーに入ったとは考えにくいと思っています。
2億5000万円という公金が入ったことで、透明な運営をせざるを得なくなりますし、
まちカンに余分なお金があるわけではありません。
どちらかというと、今まで市の内部で中心市街地活性化を進めてきた1人として、
責任をとって火中の栗を拾いにいく、というような話だと思えます。
問題は、透明性です。
星は「不正が行われている」とは思っていませんが、
市民の誰かに「不正が行われているんじゃないのか?」と問われれば、
その可能性を否定することが星にはできません。
1階の床を買って多くのお金は無くなってしまいますが、
残り数千万円のお金がまちカンにはあって、
まちカンはビルの中身や1階部分について強い権限をもっているわけですから。
どんなにTさんが頑張ろうが、まちカンの中の人が頑張ろうが
「どうせ税金使ってやってるんだろ」だとか、
「甘い汁をすすってるんじゃないの?」だとか、
批判的な目を持って活動を見られてしまいます。
また、そのことがまちづくりに関わっていこうとする市民の意欲を摘んでしまうことになることになると感じます。
まちづくりにかかわらずプロジェクトの成功には、
多くの人が、自分の力を貸したいと思えるようなスキーム作りが必要です。
なんでTさんがまちカンの中に入るという形になったのか
(あるいは、したのか、されられたのか)は星にはよくわかりませんが、
そういう形をとるべきではなかったと感じます。
続く