教育委員会から市内の中学校の教諭が生徒の顔にカッターで傷をつけてしまった件についての説明がありました。
清掃中にペットボトルのラベルをカッターではがしていたところ、
生徒の態度が思わしくなかったので、注意したが変化がなかったので、
本人を立たせ、手にしたカッターを左手に持ちかえて刃をしまい、
胸ぐらをつかみ、左手も添えて壁に押し付けたところ、
そのはずみで左手に持っていたカッターで右目下を傷つけてしまったとのこと。
目の下2センチ程度の箇所に、3センチ程度の傷だそうです。
その後、生徒宅に何度も謝罪に伺い、16日には再発をさせないという念書を生徒の保護者にお渡しし、ひとまず解決した、ということのようです。
その過程で小突いたり、箒を投げて生徒にあたったりした、という他の体罰もあきらかになりました。
事故がおきたのが10月4日、保護者に念書を渡し区切りがついたのが10月16日。
新聞社に匿名でリークがあり、新聞社がこの件についてのコメントを教育長に求めたところ、
教育長はその件の報告を受けていなかったので知らなかった、ということで問題が発覚したようです。
それが一昨日、30日。そのあとに報告書は書かれているのです。
教師が生徒に怪我を追わせてしまったのだから、
明らかに教育委員会に報告すべき案件でした。
仮に報告してあれば、教育長だって
「生徒には申し訳なかった。再発防止に努めます」
で済んだかもしれない。
校長先生は子どものことなどを考えて報告しない方がいいだろうと考えたという話だったが、
報告しなかったがゆえに問題を大きくさせてしまい、結果おおごとになっている。
あれだけいじめの問題などで学校の隠蔽体質が話題になり、
隠しても誰にとってもいい結果にならないことがわかっても、
隠してしまうんですね。
校長個人の問題だけではなく、組織としてやはり変な形になっているんだろうとは思うが、
それはまた別の機会で。
カッターで傷をつけてしまったのは、もちろんありえないことだとして、
胸ぐらをつかみ壁に押し付けたり、小突いたり、箒を投げて生徒にあたった、ということだって体罰。
そういった問題は、カッターで傷をつけた、というおおごとになって、やっと出てきた話だが、
カッターで傷をつけてしまったことさえ報告されていなかったのだから、
傷がつかない体罰はもっとたくさん行われているのではないか、と想像してしまう。
怒鳴ったり、怒ったり、暴力を使って子どもたちを動かすのは、簡単。
でもそれは、子どもたちをただ支配しているだけ。
先生方には、そうでないやり方の指導力を磨き、子どもたちと信頼関係を築いていってほしい。
現に他の多くの先生は、暴力や威圧以外のやり方で子どもたちを指導しているんだから。
先生方、どうぞよろしくお願いします。
報告書もいただいたのだけれども、
本人に対する謝罪があったのかどうかよくわからない。
保護者に対する謝罪があったことははっきりわかる。
本人は、この問題をどう感じているんだろう。
そこは、報告書から完全に抜け落ちていることに今気づいた。
午後はとちぎローカルネットワーク野嵐会の勉強会で、佐野市のタホス教育研究所へ。


野嵐会は、栃木県内のの若手市町村議員で作る政策集団です。
その名の通り「野州に嵐を起こす会」になるべく活動しています。
今回は防災について、タホス教育研究所の代表佐藤康弘氏と主幹金谷美保氏に講義をしていただきました。
防災の基本的な考え方や、市町村の枠を超えた連携のあり方、国との繋がり方などの内容を学びました。
佐藤氏は栃木市の前教育長ということで、懇親会では教育のこともたくさん聞かせていただきました。
下道で佐野は遠かったな…。
【今日の活動】
市議会臨時全員協議会
とちぎローカルネットワーク野嵐会研修会