大田原市のHP、議会概要、議員の紹介によると、
その年齢階層別内訳は
· 30代 0人
· 40代 1人
· 50代 9人
· 60代 15人
· 70代 3人
60代以上が約3分の2で、最年少の方が49歳。
平均年齢は63.1歳らしい。
その職業は
· 農業 17人
· 酪農業 2人
· 自営業 2人
· 政党役員 1人
· 酒販業 1人
· 事業所役員 1人
· 建物美装業 1人
· 旅館業 1人
· 会社員 1人
· 寝具商 1人
約3分の2の方の仕事が農業。(HPの議員さんの仕事は自己申告なのか…書き方に統一性がない気がする。)
なんだかバランスが悪い気がしませんか?
なんでお年寄りが多いんだろう。農業の人が多いんだろう。
和光市の市議井上わたる氏(現在は県議)が、『“20代、コネなし”が市議会議員になる方法』で待遇に関するインタビューに答えている。以下引用。
―議員の待遇はどのようなものですか。
和光市は埼玉県の中でも報酬が低い自治体で、支給面は月34万7000円です。そこから議員年金の掛け金と所得税が引かれて振込額は24万1000円。さらに国民年金(約1万4000円)と国民健康保険(約2万7000円)と地方税(約2万3000円)を月額換算で支払いますので、実際の手取りは17万7000円になります。私は実家住まいなので、大分助かっている面はあるのですが、当然ながら生活費は入れています。残ったお金から議会活動を報告するチラシを作るのですが、最近は紙代も値上がりしていますので1万枚もすると7万~10万円はかかってしまいます。
議員としての経費は「政務調査費」として領収書を付ければ月2万円まで支給されますが、交通費や勉強会費や視察費など諸々あるので到底足りません。不足した分は自腹です。なんとかプラスで回せるように頑張っていますが、下手をしたらマイナスになります。賞与は夏冬合わせて133万2480円です。これに確定申告の還付金を加えて何とかプラスに挽回する感じです。次回選挙のために資金も貯めておかないといけません。ちなみにこれは当選回数の多い年配議員も同じ条件です。「それでは家庭のある議員はどうやって生活してるんだ」と思われるかもしれませんが、和光市の場合は会社役員や自営業の議員さんと、あとは女性議員が多いんです。完全に専業独立でやっているのは私だけなんです。将来は結婚もしたいので、正直「本当にこれでやっていけるのかな」と不安になります。
引用終わり。わが大田原市の市議会議員の報酬は355,000円なので、政務調査費がないなどの細かい違いはあるが、待遇は上の和光市と同じようなものと考えていいだろう。
仕事をしていて、結婚して子どもがいる人がいて、その人が市議会議員になって市をもっとよくしていきたいと考えたとして、
立候補できますか?
仕事をやめて、家族や周りの人々に負担をかけ、お金をかけて受かるかわからない選挙にでて、
落ちたとしたら家族を路頭に迷わせることになり、受かったとしても4年の期限付きで、また選挙。あるいは職探し。
普通の人なら、できません。
そして、議会は年に80日ほどの開催。
なので、仕事をある程度身内でやりくりできる農業・自営業の人の立候補が多くなる。60で定年を迎えたあとに出る人も多いのだろうか。
市民がどういった人を選ぶのか、ということ以前に、どういった人が出られるか、ということによって、議会に入る人がどういった人が多いのかが決まってしまう。
続く