学童

なんで学童保育の指導員をしているのか?その33―虚無感、すこしづつ溜まっていく情報

その後、「募金が集まれば渡航して臓器移植の手術は行えるが、外国でも同じように心臓移植手術を待っている人がいて、順番待ちの列に横入りするようなことになってしまう」という話を聞いた。

列に割り込ませてその1人が助かっても、結局列の後ろの方の1人が助からない。
それじゃあ意味ない。
他の国の人の命を金で買ってるようなもんじゃないか。
となると、問題はむしろその手術が日本で出来ないことなのではないか。
そこをクローズアップせずにいたら、よしきくん1人の命が助かったところで、何も変わっていかない。
なんだかすこし虚しくなる。募金活動していた人たちはこういうこともしっているのかなぁ、と気になる。

僕もものすごい興味があったわけではないので、わざわざ細かく調べることはしなかったけれど、気にかかることだったので新聞やらテレビやら、誰かから聞いた話やらから少しづつ情報は得ていくことになる。

現時点で、一番しっかりこの問題について書いてあると思っているのは、国立循環器病センターの名誉総長川島さんという人が書いた文。HPなのでURL載せます。
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/pamph54.html

日本は提供される臓器が少ないこと。死生観の問題、法の問題。
そういう問題だったのか!と驚いた。

皆の財布の中にあるお金でよしき君が救える、というのは事実だ。
でも、今後よしき君と同じような子を救いたいならば、本当に考えなくてはいけないことは、
「自分が脳死になった場合に臓器を提供できるか、大切な人が脳死になった場合に臓器を提供するのを許せるか」ということになるんだろう。

続く
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by hoshimasato | 2010-12-20 23:59 | 学童 | Comments(0)

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