学童

なんで学童保育の指導員をしているのか?その30―心臓移植の募金活動の話

学童から少し離れて心臓移植の話。

僕が大宮で働いていた頃、駅で募金活動を行っていて、おじいさんから一枚のビラを渡された。
男の子の写真があって、よしき君というその子が拘束型心筋症という病気であること。
日本では出来ない手術で(心臓移植が)、その子の命を救うのには何千万円というお金がかかること。
そんなことが書かれていた。

この手の話には、昔から(いつからだ?)とても複雑な気持ちになってしまう。
どう距離をとったらいいのかがわからない、不安定な感じ。
ふらりと近づいてしまいそうになる心を知識でグッと押しとどめるからそうなる。

まず、パッと頭に浮かぶのは、小さいころから何度も聞いたことがある、「100円で○○の子どもの命が救える」といった類のコピーのこと。
仮に1000万でよしき君救えるなら、どっかの国の子どもなら10万人救えるな、なんて、暗算してしまう。
アフリカの子どもたちもよしき君も僕にとっては変わらない、遠い場所にいる、子ども。
死んでしまうことを知ったら悲しいけれど、一生会うこともないであろう、子ども。
僕の生活には何の影響もない。

命の重さは比べられないようだけれど、比べられないものがひとつと10万。
子ども1人の命と子ども10万人の命だったら10万人を救う方がよくない?

続く
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by hoshimasato | 2010-12-17 23:59 | 学童 | Comments(0)

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