アルセウス。
ミルキィローズ。
ジャッジスルー。
まいどくん。
エグゼドライブ。
こういった、暗号みたいな言葉の中で子どもたちは生きている。
日常的にも、落ちている石や葉や、空の雲の形をポケモンに例えたりする、ということはある。
こういった言葉を知っていなくてはいけない、とまでは思わないが、子どもがポロリとそういう言葉をこぼした時にそれを拾えると、グッと距離を縮めることができることも確か。
若さの利点はそういった部分。今の子どもたちがいる環境と、僕らの育ってきた環境が近いので、子どもの言葉に反応しやすい。
例えば、僕の世代はポケモン第一世代。
小学校高学年の時に、まだマイナーだったポケモンにハマっていた。
30以下の人なら、今は何百といるポケモンの最初の100匹や200匹なら知っている人も多いはず。
もっとさかのぼれば、物心ついたときにファミコンがあった最初の世代かもしれない。
スーファミを経て、小学校高学年でセガサターンやプレステが出て。
携帯ゲーム機も、ゲームボーイからポケット、カラー、アドバンス、DSと移り変わってきた。
自分たちもゲームにどっぷりと浸かりながら成長してきているので(今だってやることもある)、
子どもたちがどういう風にゲームにハマっているかがわかる。わかるとまで言わなくても想像しやすい。
それに、ゲーム的世界観の感覚(飛んでいる相手に地面の技は効かないなどの属性・弱点の関係とか、捕まえたモンスターは仲間として使えるとか)を理解していると、子どもたちがごっこ遊びなどでいかにそういった感覚に基づいて「物語」を組み立てているかがわかる。
なので、まず相手の世界に入っていくところから信頼関係を組み上げていける。
続く