演鑑演劇部(演鑑)は、大学に5年いることになった時に「どうせあと一年大学にいるならやりたいことやろう」と思って入った、在学中ずっと気になっていたという演劇サークル。
演劇のなんたるかみたいなものは全くわかっておらず、好奇心だけで飛び込んだ。
演鑑演劇部の学祭の公演は、本格的な演劇を一本打つのではなく、サークルの中で数名のユニットを組んで、30分くらいの短い劇やコントなどをやるという形。
作りこまれていない演劇、というものも久々に見たのだけれど、おもろいね。
いろんな意味でハラハラするw次何が起こるか分からない、というのは魅力w
意図的に作り出せていないアクシデンタルな要素に支えられてるという問題はあるにせよ、既成の表現のコードに乗ってない斬新な表現や展開は、他の場所でなかなか味わうことのできないもんです。
僕が5年の時の1年生だった4つ下の後輩たちと、サークルでは同期という関係だったのだが、
今年はその1年生が4年生になった年だった。
その1年生にしても、演劇をやっていた人、絵を書いていた人、音楽をやっていた人、ダンスをやっていた人、様々な人が演劇サークルに集まっていたわけだが、それぞれがどんなことをやりたいか、どんなことができるのかもほとんどわからないまま僕だけ卒業していなくなってしまった。
今回、そのうちの1人は台本を書いていた。
学校でのいじめと歌うことがテーマの、そいつらしい本だった。
1人はその舞台でいじめっこ役をやっていた。
かわらいらしい子だったのに、とっても怖くなっていた。
そのうちの3人は、公演の後に路上で即興パフォーマンスをしていた。
ギターや冷蔵庫や鍋などで出した様々な音に合わせて踊るダンサー、後ろでは白いキャンバスに絵が書かれていく。
それぞれが持つ力を好き勝手に出して混ぜ合わせていた。
そのうちの1人はお笑いコンビを組んでGOCというお笑いサークルを立ち上げた。
経緯はほとんど知らないので推察しているんだけれど、前からのお笑いブームもあってお笑いをやりたいという層がいたんでしょうな。しっかりサークルとしてなりたっている模様。
今回の公演も、すごい人の数。立派な舞台だった。
4年間。
単に変わったとかそういうことではなく、ある表現の方法に真剣に向き合っていく中で、
自分が持っているものの出し方みたいなものを身につけて来たんだと思うんです。
研ぎ続けてきたんだと思うのです。
負けてらんないな。俺も研がなきゃ。そう思わされた一日でした。
うん、今日もうまくまとまらない。やっぱり思ったことを書くというのは難しいな。
彼らが素敵な青春を送れますように。おしまい。
蛇足。
そもそも素敵な青春を送っているからこんなことができているんだろうな。