「保護者が共働きやひとり親などの理由で家にいない小学生が、家の代わりとして過ごす居場所」です。
学校があるときは放課後、土曜や長期休暇は朝から晩まで、子どもたちが来て、遊んだり、宿題をしたり、おやつを食べたりしている場所です。
大学の時の長期休みにアルバイトで入っていたときは、ホントに遊んでいるというだけだった。
正規の指導員さんはみんなおばさんだったので、若くてもっと動ける自分が子どもたちがしたい遊びに沿って、思いっきり遊ぶ。
最初に学童の仕事を始めた時も、そんな感覚で入った。
でもね、学童ってめっちゃ研修があるんですよ。
いろんなところで無料なり有料なりの研修を行っていて、
いく気になると、とにかくたくさんの研修を受けられる。
やる以上はしっかり、と言う思いがあったし、新しい知識や知見を得られる場所が好きなので、
時間がある時には出られるだけ出ることにする。
2009年の3月からパート指導員として入って、5月に正規の指導員と同じ給料(でも正規ではないらしい)にしてもらって、7月。全国指導員学校北関東会場という研修会に参加する。全体会では増山均さんという、早稲田の先生の話を聞く。
その中に、「学童にいる時間は、学校にいる時間より長い」という話があった。
(細かい計算は省きますが、全国学童保育連絡協議会が出している資料によると、
児童が学校にいる時間(1~3年の平均)は年間約1140時間。
児童が学童保育にいる時間(1~3年生の平均)は年間約1650時間。)
ショックを受けました。学校よりも長い、ということは、もちろん家庭で過ごす時間よりも長い(起きている時間で計算すると)。
つまり、高学年まで学童にいれば(残念ながら僕の住む大田原は4年生以上の受け入れは基本的にしていませんが)、小学生の時期に過ごす時間の中で、いちばん長い時間を過ごすのが学童保育館になるわけです。
それだけの時間を過ごす学童保育館が、これでいいのか?
幼少期の重要な時期、かなりの時間を過ごす学童が、これでいいのか?
そう感じたのは、僕が大学で学んできたことや、実習で見てきた学校に比べて、あまりに体系だっていなかったからです。
みんな、指導員それぞれの価値観で保育している。それでなくても、その場にいる指導員たちの合意だけで保育している。
これをきっかけにいろいろ研修に出たり、学童関連の資料を読んだり、市の学童保育の連絡協議会、県の学童保育の連絡協議会の会議などに参加するようになる。「出ていいですか?」ときいて、出させてもらえる会議は全部。
いろいろ教えてもらったり話を聞いたり本を読んだりして学んでいくんだけれど、その中で、多くの事柄が悶々と考えてきた世の中のいろんなことに対する問題意識とつながっていく。
続く。

私が来たことを窓から一生懸命伝えてくれた子に
「ありがとう。感謝しています。」
って、お伝えください (=^0^=)/