だから、お金が儲かるということは、それだけ世の中に幸せを提供しているということだ」
という考え方がある。
一面では正しい。
前回語ったように、より多くの人によりよいサービスを届けるためにはお金が必要なんですよね。
お金を集めて、投票・議論をして集団的な合意の中でそのお金を必要な所に配分していくのが民主主義。
投票権の代わりにお金を用いて、何を残すのか何がいらないかを決めるシステムが資本主義。
企業家の多くは、きっと上で書いた考え方にのっとって、
「自分はより良いものが生み出せる!」と考えられる人たちなんだろう、
と僕は思っている。
そういう意味で、企業は「大きくなること」を半ば命題としている。
社長・企業家としては「より多くの幸せを提供するのが世の中にとってよいこと」「働いている人の生活が良くなってほしい」というとてもシンプルな気持ちなんだろう。
そういう人が100人を雇用したら、そこに100の人生があって、家庭があって、それ以上の人々に関わってしまう。
「自分の考えや理念に賛同してついてきてくれる人たちやその周りの人たちを、何としても幸せにしなくては」という考えは、
とても自然で、共感できるものです。
だけど、世の中の流れは速くなっている。技術革新の速度も恐ろしく速い。
世の流れが早くなると、一生同じ仕事をし続けて、その仕事が人一人の人生を通じて常に必要とされている、という自体が、どんどん減っていくんです。
たとえば、氷屋さん。
少し前までは、かなりの数が必要だったのだろうが、
冷蔵庫、冷凍庫が発明され、各家庭に置かれるようになってからは、求められ方が大きく変わったろう。
詳しくはわかりませんが、その職に就く人もかなり減ったのではないだろうか。
すると、氷屋さんの社会における位置は変わってしまう。
今までほどは必要とされなくなる。
ある人が「このことで世の中に価値が与えられる!」と思って起業しても、
それが時代に必要とされなくなる、ということが目まぐるしく起きるようになってくる訳です。
でも、起業した人たちには、守らなくてはならない自分や仲間の生活がある。
そうしたら、「これは世の中にもう必要とされなくなったからもうこの事業止めるね」といって簡単に土俵から降りるわけにもいかないのです。
そこで、小さくなっていくパイを巡って血みどろの争いが繰り広げられることになる。
続く
続きが気になりますので、また覗かせていただきます。
ちなみに自分の会社では「付加価値が一番!」と言っていたハズなのに、数年で「利益が一番!」に、なっております。
時代は変わる。
〉何を残すのか何がいらないかを決めるシステムが
〉資本主義。
経済原理主義的に考えると、投票(お金の支払い)した者の意見が正義なんだよね。資源には限りがあるのにね。と、言いながらも、数年に一台PCを買い替える自分もいる。困った…。
⇒職業から選択するのではなく、どんな人になりたいかを考えれもらいたいですね!
人を喜ばせるしごとか、夢を与える仕事か、いろいろありますもんね。
職業の形っていうのは時代とともに変わるのは事実だから、なんのために?って大切と思います。
お金のために起業した人って目先の利益を求めちゃう事多い。
人を喜ばせて何ぼですよね~!
自分のことと、大きい枠のことを一緒に考えると、
ただただ苦しくなってしまうので、難しいですよね。
それでうまく回る部分はうまく回して、
そうでない部分は違うシステムで回せばいいんでしょう。
資源の問題は資源の問題で恐ろしく深い問題なので、
また今度。
Video killed the radio starの歌詞、言われて初めて読みました。
明るい歌なのに、こんな歌詞だったのだねー。
古き良き時代、といって昔を懐かしむだけにはしたくない、とは思います。
「さ」の数がわからなくなりそうなHNですねw
どんな人になりたいか、そこから考えてほしいですが、
結構それって難しいんでしょうね。
どんな仕事につくかよりも、そこで何をするかの方が大切なんだろうと思います。
そういう世の中に、徐々にですがなっていっている気もしますし。
人を喜ばせてなんぼ、というのは、本当にそうですよね。