ベンチャー企業の合同研修の時に『「ボランティア」と「ビジネス」の違い』みたいなことをグループで発表させられた。
その時に、僕らのグループが作ったこんな話がある。大枠だけ。
ある時においしいリンゴを作るおじさんがいた。
おじさんは自分で食べるためだけにリンゴを作っていたんだけれど、
このリンゴがとても美味しくできたので、このリンゴをたべる幸せを他の人にも味わってほしくて、知り合いに分けた。
そのリンゴは人づてで評判になって「そのリンゴを買いたい」という人がたくさん現れた。
おじさんはこのお店を作って、いつでもだれでも買いに来られるようにした。
おじさんのリンゴはその町の人々を幸せにした。
そのうち、隣町や山の向こうからもリンゴを買いに来る人が現れた。
おじさんはリンゴを売ってお金があったので、隣町や山の向こうにもお店を作ることにした。
おじさんのリンゴによって多くの人が幸せを感じている。
ビジネスはお金によって拡散し、より多くの人によりよいサービスを届けられる、というお話を提示し、
『「ボランティア」と「ビジネス」の違いはそこ』という結論を作った。
事業の始まり、企業の「正」の側面を表したお話。
とても優等生的なお話ではありますが、
これが資本主義の原点な気がするんです(学問的なことはわかりません)。
俺らの生活はこういったシステムの上に成り立っている。
おいしいものが食べられるのも、
好きな音楽が聴けるのも、
遠くまで行けるのも、
快適に過ごせるのも、
全部そう。
日本でいえば松下さんとか本田さんとかの大企業家がなしとげた偉業って上のような様な思想を体現してきた人たちだから、未だに新人教育とかでこういう人らの本を読まされるし、
それに感化されているような人たちの熱意によって動いている部分もある。
負の側面はあれど、自分が今の生活に幸せを感じながら、こういったシステムの総体を批判するのってすごく難しい。
違うシステムを夢見て失敗している先人達がいっぱいいますしね・・・。
次は、上に書いたようなお話を、企業家の立場からもっと現実に寄って見てみたい。
続く。