携帯電話を売る意味を見失っていく。
ここからまた一つ、ちょっと極端なお話をしたいと思います。
「僕が携帯を頑張って売ると、マウンテンゴリラが殺される。」
今僕が作った言葉ですが、「風が吹くと桶屋が儲かる」の同義語です。
なんで、「風が吹くと桶屋が儲かる」といわれるか知ってますか?
風が吹く
→砂が舞う
→目に砂が入って盲人が増える
→盲人は三味線弾きになる
→三味線が売れる
→三味線に張る猫の皮をとるために猫が狩られる
→鼠が増える
→鼠が桶をかじるので、桶を買う人が増える
→桶屋が儲かる
たしかこんな感じだったと思う。
さて、で
「僕が携帯を頑張って売ると、マウンテンゴリラが殺される。」
ですが。
携帯とマウンテンゴリラとどういうつながりがあるか。
こじつけでいいので考えてみてください。
ヒント。
「僕が携帯を頑張って売るとアフリカで女性がレイプされる」でも
「僕が携帯を頑張って売るとアフリカで子どもの手が切り落とされる」でもいいんだけどね。
ちょっと過激すぎるかと思って、マウンテンゴリラの話にした(結局出してるじゃん)。
携帯電話には、レアメタルと呼ばれる希少な金属が使われているんだけれど、
その一つに、タンタルという金属がある。
この金属は限られた国でしかとれなくて、とても値が張る。
他の金属で作るよりもはるかに小さなコンデンサが作れるので、先進国では携帯電話や小型ゲーム機に欠かせないものになっているからだ。
コンゴなんかではそういった鉱物をめぐって政府軍と反政府軍が紛争を続けていて、
鉱物を先進国に売って武器を買うお金を得る。
レアメタルをとるために森を切り開くので、マウンテンゴリラは住みかを奪われる。
で、人間を襲い、銃殺される、と(ごめん、ここらへんは適当だけど)。
(マウンテンゴリラ以外の話にも興味がある人はアマゾンで「13歳、職業、兵士」とか、映画の「ブラッディ・ダイヤモンド」とかを検索したらどんどんレコメンドしてくれるはず)
上の文は意図的に扇情的に書いたし、
どこが問題だ、というつもりもないんですが。
「こういう物語も、ある。」ということ。
続く

〉マウンテンゴリラが殺される。
こうした構図は、概どの業種にも言えますよね。
電子関連事業では、特に関連が深いかもしれません。
星さんの例に似た、こんな方程式もあるよ。
◇銀行に預金すると武器で人が殺される。
軍事産業も、銀行からの融資を受ける等するからね。
自分が銀行に預けたお金に名前は書いていないので、
一つの武器に対して数十億分の一位いの割合で、
私の預金が使われている現状が有ると思います…。
けど、
◇0携帯を売ったらば、
心筋梗塞の時に救急車を呼べて命が救われた。
◇ナンパした子の携帯番号聞いて結婚に繋がった!
の、ような人も、大勢いたと思いますよん。
ヤッチャンですら社会のために成る部分もあるしね。
もっとも、星さんにとっては、
その兼ね合いが気になったのかな。
僕が預けていた大手都市銀行もクラスター爆弾つくってる会社に融資してましたよ。
本当に、どの業種にも言えますし、
消費者としての自分の生活も全部関わってきますよね。
おっしゃるとおり、兼ね合いの問題ですよね。
自分が意味を見いだせて納得できるならそれでいいんです。
でも、それができないなら、せめて大義がほしい。
アホみたいですけど、結構本気でそう思ってましたよ。