人事部長と社長の話は面白かったし、熱っぽさが伝わってきた。
ここもすっとばしていきますと、まあその会社に入ることになるわけです。
そこには、なんだか、今まであったことのなかったような人たちがいっぱいいた。
読んだことのない種類の本を読んで、話したことのないことを話していた。
(これは大学の違いが大きいのかもしれないけれど、国公立ってあまり就職どうこうがうるさくなかったり、学校の外も巻き込む大きいイベントサークルとか少ないじゃないですか。私立だといっぱいやってたりするんだよね。他所の話を聞くと、そういったつながりから、経済との接点みたいなのを作っていってる気がする。学芸はそういう意味では独特なポジションだと思う。とくに学芸大学は卒業後のフリーター率が高いと聞く。それはまあ教員になりたくて採用試験に受からない、って人間が多いからなんだけれど。
あと個人的な環境として、ゼミは文学、サークルは音楽と演劇、っていう、芸術・表現系の「野望を持っている人」が集まりがちな場所だというのも大きかったかな。)
宿泊でベンチャーの合同研修とかにも行ったのですだけれど、大学とは違う意味で「野望を持っている人」がたくさんいた。
熱いやつが多い。暑苦しいやつも多いけれど。
ひねくれていない。おおっぴらに夢を語る。
おいおい、って思う話がなかったわけではないが、ひねくれた俺でも感化される話は多かった。
インターン中、入社直後はいろいろと自分の中でチューニングを行っていた気がする。
今まで自分がいた位置というのを相対化していっているような。
親戚は教員が多くて、あとは勤め人で、自営の人がほとんどいなかったので、経営者の立場を今まで詳しく考えたことがなかった。
父方の祖父は教員を止めて養魚場をやり始めた変わり種なのだけれど、身近にいた経営者なわけだが、そういう話はあまり聞いたことなかったし。
起業する、という人が、どういう理由でそこに至るか、っていう話をいっぱい聴けたのは良かった。
そして、入社から3ヵ月後、店長になる。
そんな新人が店長をやれんのか!?って話なのですが、
あまり人がいないということと、責任ある仕事を任せることで成長を早めるという会社の考え方による(これらは表裏一体だな)。
まあ、努力もしましたし。いっぱい勉強した。
大宮の雑居ビルの5階の店舗を任され、携帯を売る。