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日常

2009年総括

今年一年を振り返ってみると、
「仕事をやめます」
で始まった一年でしたが、人生の転機となる一年だったのではないかと感じています。

今年のブログを読み返してみたのですが、
1月には「今年は攻めます」と書いていて、
2月には「もっとブログを書こうと思う」と書いている。
口だけ野郎だなぁ・・・。

でもね。2009年は動いていなかったわけではないし、
2008年とは全く違った方向の出会いがあったり、世界を見たり、
たくさん本を読んだり漫画を読んだり映画を見たりして、
大量のインプットがありました。
いろんなことが宙に浮いたままだったからか、そのインプットを処理して自分なりにまとめて行くことができなかったので、
来年こそはしっかりアウトプットにつなげていきます。人生の目標も見えてきた気がするし。

栃木に戻る前は「農業をやろう」と思っていたのですが、
いろんな人に会ったり、ちょっと自分で畑をいじったりしてみて、
俺は農業のことが全然わからない、といううことがわかりました。
スタートラインが違いすぎる。
それに、面白い農業をしている人に会って話を聞いたりしているうちに
「俺がやらなくてもいいな」って思ってしまったのです。
仕事をしながら世の中のことについて考えていく中で厭世的な気分になってしまって、
自分一人とは言わないまでも、少ない人数や狭い地域で社会を構成してやっていくというような、
コミューン思想チックなものに近づいていっていたんです。
だから食べ物を確保するためには農業をやらないと・・・みたいなね。
(いろいろ端折っているので、これだけだと馬鹿みたいですが)
だけど俺はそんな世界に生きてはいないし、
多くの人とかかわりあって生きている。
得意だったり苦手だったりするものがある。
すると
「俺の能力を有効に使える場所はどこか?」
という問いが立ちあがってくるのです。
俺は小学生のころには小学校の先生になりたいと思っていて、
中学のときには中学の先生になりたいと思っていて、
高校で教育大学を選んで、
大学では教育のことを勉強しているわけです。一応ね。
農業にも同じように小さいころから取り組んでいる人がいて、
俺が教育のことを考えていた時間同じだけの時間農業について真剣に考えてきて、そこに向かっている人がいる。
そう考えたら、同じような場所を目指している人たちと出会えて手をとりあえれば、
何も俺がゼロから始める必要はない、という風に考えられるようになってきたんです。
よく考えたら、いろんな事柄においてそうなんだよね。本当は。
自分でなんでも抱えて解決できるわけがないんだから。
文章に書くとこんな簡単なこともしっかり考えて歩いてみないとわからないものなんです。
俺は、ね。

で、俺が楽しみながら、きつくてもやりがいを持ってやれて、自分の才能を生かせる場所だ!と本気で思えたのが、
学童保育の仕事です。
学童保育は「帰っても家に大人がいないうちの子どもを預かるところ」くらいの認識の人がほとんどだと思います。
学童は大学のときにバイトをしたこともあったのだけど、
改めて学童で働いてみて人と話して本を読んで講演を聴いて、ずいぶん考え方が変わってきました。
学童保育の指導員は、みんなの味方になれるんです。
様々な問題で生活が大変なお父さん、お母さんたちの味方、
いろんなしわよせが来ている学校の先生たちの味方、
そして何より、子どもの味方。
今は大人が大変な時代ですからね、大変だとしわ寄せが弱者に来る。

学童保育の全国大会に参加して、子どもの権利条約について出て、
増山均さんという早稲田の教授の話を聞いたんです。
貧富の差別・人種差別・男女差別・障害者差別…こういった問題とそれに対する運動を繰り返して人間が人権を獲得し、改善してきたという歴史について触れ、
その延長に「子どもの差別」というものがあり、それに対して1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」がある、という話をしてくれました。
本当にざっくりとしたまとめですけどね。
そういった視点で子どもとの関係を見ていなかったので、目からうろこが落ちるという体験をしました。
子どもの権利条約はもしかしたら大学で習ったのかも知れないけれど全然覚えていなかった。
3条「子どもの最善の利益」
12条「意思表明権」
31条「休み、気晴らしをする権利」
これについてはまた話したいと思います。
というか、学童のことを今年はたくさんブログに書こうと思う。

さて、ここからは記録にもとづいて、俺が影響を受けた作品たちを上げていきます。

●今年読んだ本…365冊
昨日今日であわてて10冊くらい絵本読みましたが、心の中で目標にしていた一日一冊の365冊達成です。
ちゃんと数えていないけど、3分の2以上は絵本かな?
学童に置くべき本を探すとともに、子どもたちがどんなフィクションの中で生きているのかが気になって読んでいたのだけど、
絵本を読むのは本当に面白かった。来年もガンガン読んでいこうと思う。
●今年の1冊
・保坂和志『カンバセイションピース』『季節の記憶』
一冊と言った舌の根も乾かぬうちに二冊あげているのはご愛敬。
今年初めて読んだ古川日出男の『僕たちはあるかない』『ロックンロール7部作』、
友人に勧められて読んだ村山由佳『ダブルファンタジー』、
大好きな村上春樹の新作『1Q84』、
これまた新作を待ち望んでいる貴志祐介の『新世界より』、
ここらへんの作品にも感情を揺さぶられたのですが、
これらを差し置いて一位に選ぶのは保坂和志氏の著作との出会いです。
『カンバセイションピース』が初めて読んだ保坂和志の本なのだけど、
語り手が一人一人の考え方や自分の考え方をしっかりととらえていて、
登場人物たちの世界観見えるようだった。
これは俺が普段誰かと話すときにやっていること、やろうとしていることなんだけども、
小説の中でこういったリアルな感じを味わえたのは初めて。
そのリアルさは大人を書くときだけではない。
『季節の記憶』には、クイちゃんという子どもが出てくるんだけど、
発言や行動がすごくリアル。
リアルに感じられるというのはつまり語り手である父親の眼差しが子どもをしっかり一人の人間としてとらえているからで、
子どもが出してくる様々な疑問に対してじっくり考えしっかり向き合っている様は、
教育者として学ばされるものがあった。
教育者としてというか、子どもと向き合う一人の大人として、かな。
この2冊は、きっと何度も読み返すことになる小説だ、と思った。

●今年読んだ漫画…871冊
友人にあまり良くないであろう方法で漫画を読む方法を教えてもらってから、伸びた。
自分で871冊も読んだ実感がない。
作品数でいったら、明らかに普通の本より少ないからかな。
一つの作品で数十冊ってのもあるし。
●今年の一作品
・かわぐちかいじ「ジパング」
図書館でちょっとずつ借りてちまちま読んでいたので今年中に読了できなかったのだけど、
世界大戦の途中に自衛隊のイージス艦がタイムスリップしてしまうという設定から、
国とは何か、愛国心とは何か、命は何か、理想とは何か、みたいなことを考えさせられる作品です。
来年早めに読了して、かわぐちかいじの他の作品も読みたい。

●今年見た映画…69本
前半に偏ります。半年で60本近くみて、それ以降あまり見ていません。
というのも、自分の部屋にDVDを見られる環境がないというのが大きい。
●今年の一本
・ラース・フォン・トリアー監督「ドッグヴィル」
ナイト・M・シャマランの諸作品も良かったのだけど(今年全部見た)、
一番衝撃を受けたのは「ドッグヴィル」。
時間がないので感想端折りますが、
衝撃的だった。見終わった後放心状態になった。
俺自身が抱えてる様々な問題の一番最悪な形があった気がする。
嬉々として人に勧められる作品ではないです。

●今年の一枚●
CDは何を聞いたか記録していないし、一度聞いてどうこう、ってものではないと思っているので、
今年一番聴いたアルバムについて書きます。
・フジファブリック「CHRONICLE」
今年一番聴いたアルバムです。
ここでフジファブリックの名前があがったら当然触れなくてはいけない。
ボーカルの志村正彦さんが12月24日に永眠しました。
今年は大物ミュージシャンがたくさんなくなりましたが、
俺の中では忌野清志郎さんと志村正彦さんの死が大きかった。
清志郎さんは初めてライブに行ったロックミュージシャンで、
本当にかっこよかったので、残念だ。
でも、志村正彦さんの死はそれ以上に衝撃だった。
というのも、出すアルバムが期待を裏切らずに一枚ずつ進化していっていたし、
そのアルバム一枚一枚が全部好きだったから。
全部のアルバムを絶賛できるミュージシャンってあんまりいない。
どんなにそのミュージシャンがカッコよくなっても、自分の好みともずれてきたりするし。
友達や親戚がなくなるのとは別の、深い喪失感があります。
音楽活動をしていたときも噂を聞いたりしていたし、ライブも見に行った。
同世代のミュージシャンとして最も尊敬していた人でした。
どうか安らかに。

●今年一番の思い出●
今年一番楽しかった思い出は、2月に開催した『一週間連続鍋』です。
もう一年近く経ってしまうけれども、来てくれたみなさん、ありがとう。
栃木にいるから同じことをやるのは厳しいけれども、
またあんな時間が過ごせればなぁ、と思っています。

こんな一年でした。
今年一年、お世話になりました。
こんな星雅人ですが、来年もよろしくお願いします。
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by hoshimasato | 2009-12-31 17:18 | 日常 | Comments(0)

大田原市議会議員、ほしまさと(星雅人)のブログ。子どもの味方、学童保育指導員。「多様性」と「対話」を大切にし、ともに社会課題を解決する市政を目指し奮闘中。


by hoshimasato
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