本の感想

2009年10月に読んだ本(1)

10月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:2741ページ

新世界より 上新世界より 上
★★★★☆ 圧倒的な「新世界」。すごいな。子どもは何も知らされない。いつの世も一緒。下巻でどうなんのよ?全く分からん。
読了日:10月03日 著者:貴志 祐介
新世界より 下新世界より 下
★★★★★ 感服。社会、文化、歴史、生態系・・・よくこの「新世界」を書ききったな。人はいつだって、線を引いて、枠の内側と外側を作り出す。歴史で怒ったことって「ありえんのかよ!」ということが多いけども、僕等もその歴史の延長線上にいるということを、強く感じさせてくれる。ラストのメッセージ、しびれました。めちゃくちゃ凄惨な物語を書いておきながら、すっごい人間くさいんだよね、この人。好きです。
読了日:10月07日 著者:貴志 祐介
日本の学童ほいく 2009年 10月号 [雑誌]日本の学童ほいく 2009年 10月号 [雑誌]
読了日:10月13日 著者:
絵本の本絵本の本
★★★★☆ 保育の先輩の、絵本話として読んだ。保育観が近いので、素直に読めた。絵本ガイドとしてもよい。装丁や本の構成も素敵で、「絵本の本」の名に恥じない本。子どもを信頼し、『「おしまい」といって本を閉じる勇気』は持っていたいものだな。
読了日:10月13日 著者:中村 柾子
おねしょパジャマ (現代の創作幼年童話 (10))おねしょパジャマ (現代の創作幼年童話 (10))
★★★☆☆ アップリケと背が伸びたこと、てつぼうがのぼれたこと、おねしょしてしまったことを因果関係で結んでいるんだけど、子どもってたまにそういったつなぎ方するよね。変な所に因果関係を見出したりとか。和歌山静子さんの絵は王様シリーズで小さいころからなじみすぎていて、懐かしい感覚になる。
読了日:10月13日 著者:小山 勇
ミステリー交差点、午後5時10分 (旺文社創作児童文学)ミステリー交差点、午後5時10分 (旺文社創作児童文学)
★★★★☆ 小学生の頃図書館で借りて、無くしてしまった本が出てきたので読んだ。主人公が交通事故に会って死んだ幽霊、という設定に、幽遊白書を思い出した。創作児童文学、ってシリーズだから、子ども向けミステリーなわけだけど、主人公の幽霊がお経やバイオリンに感じる心地よさを描いていて、興味深い。渡辺有一さんの絵は、保育園の時に本気で怖がっていた本の絵も描いていたため、なんだかいまだに怖い。
読了日:10月15日 著者:沢田 徳子
よい「絵本」とはどんなもの?よい「絵本」とはどんなもの?
★★★☆☆ 子どもの発達段階に合わせた絵本の紹介を中心に、絵本の歴史や教育論も押さえてある、とてもていねいな本です。載っている本をリストアップしたので、ひととおり読んでみたいと思う。
読了日:10月21日 著者:永田 桂子
かいじゅうになりたいミルクちゃん―かいじゅうトゲトゲ〈3〉 (ママとパパとわたしの本)かいじゅうになりたいミルクちゃん―かいじゅうトゲトゲ〈3〉 (ママとパパとわたしの本)
★★★☆☆ ミルクちゃんはみなしごなんだね。で、怪獣に育てられると。こう書くとなんだかこの絵本の読後感とズレてしまうや。やわらかい絵。それにしても表紙の左にも出ている弟怪獣(名前忘れた)の色、気持ち悪いな。
読了日:10月23日 著者:かどの えいこ
もうひとつの季節 (中公文庫)もうひとつの季節 (中公文庫)
★★★★☆ 「季節の記憶」の続編で、前作もそうだが、出てくる子どもがリアル。主人公の、クイちゃんへの姿勢には、教育現場にいるものとして感じさせられるところが多い。『子どもの思考力のための本』、中野さんが書けなくても、保坂さんが書いてくれないかなぁ。学童の全国大会に行く途中に読んだ。
読了日:10月24日 著者:保坂 和志
「恐竜公園」ナイババ超能力の指輪事件 (PHP創作シリーズ)「恐竜公園」ナイババ超能力の指輪事件 (PHP創作シリーズ)
★★★☆☆ サイババを想起させる「ナイババ」という文字がタイトルについている。でも、「聖なる灰」は出てくるけど、なかなかナイババという文字は出てこない・・・。今の子はサイババ知ってるのかな。ちなみにこれは1995年に出た本。その後、シューベルト君は立派な大人になったんだろうか。相当悪人気質だけどもw
読了日:10月26日 著者:和田 登
ミラクル・クッキーめしあがれ! (魔法のスイーツ大作戦)ミラクル・クッキーめしあがれ! (魔法のスイーツ大作戦)
★★★☆☆ 学童の子が貸してくれたので読んだ。お父さんをいい顔をして、裏で主人公をいじめる義母(予定)、義弟(予定)・・・。ザ・勧善懲悪!という感じだった。絵の印象も加わってか、かなりアニメっぽい印象を受けた。何かを食べたら本当のことし言えなくなってしまうという話って、他になんかなかったっけ?ところどころにあるイングリッシュジョークみたいなのは、全くわからなくて、こまった。
読了日:10月26日 著者:フィオナ ダンバー

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by hoshimasato | 2009-11-04 01:41 | 本の感想 | Comments(0)

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