本の感想

2009年9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1786ページ

どんとこい、貧困! (よりみちパン!セ 46)どんとこい、貧困! (よりみちパン!セ 46)
★★★★★ やっぱり「よりみちパン!セ」はアタリが多い。いい本だ。「自己責任論」をこんな明快に斬れるんだね。「絶対的貧困」「相対的貧困」という言葉は初めて知ったし、”溜め”という考え方は面白いと思った。俺は自分も含めて若い人たちが活動とかに向かっていけないことに対して興味があるので、そういった面でも参考にもなりました。ぼくらの「社会」をあきらめない。俺も頑張ろう。
読了日:09月28日 著者:湯浅 誠
ひとりぼっちの子育てよ、さようなら (シリーズ『学童保育』―父母会)ひとりぼっちの子育てよ、さようなら (シリーズ『学童保育』―父母会)
★★★☆☆ 新しい見解は得られなかったけれども基本的な部分が押さえられました。
読了日:09月17日 著者:
百年前の私たち――雑書から見る男と女 (講談社現代新書 1882)百年前の私たち――雑書から見る男と女 (講談社現代新書 1882)
★★★★☆ 雑誌連載ということもあって、ライトな感じ。前半はあまりピンとこなかったんだけども、婦人問題、就職、学歴、自我などをテーマに、百年前の規範の一部が垣間見えるのは楽しい。恋愛に対する百年前の先生方の諸説は、今生きている僕たちが言うようなことと全く変わらんかったりして・・・。結局俺は、今を照射するために百年前を見てみる、という読み方をしてしまうんだな、とおもった。
読了日:09月16日 著者:石原 千秋
らせん (角川ホラー文庫)らせん (角川ホラー文庫)
★★★★☆ 再読。ホラーだった「リング」をここまで持ってくるか、と初読時にはたいそう感服いたしました。文庫の解説で大森望「鈴木はジャンルの持つ共通了解をぶち壊して、ホラーでもSFでもミステリでもなく、『らせん』という“小説”を読ませる」というようなことを言っていて、同感。今読んでみると、遺伝子ブーム(?)の影響を感じる。終わり方が好き。鈴木はさっぱりした人間臭さみたいなのをうまく書く人だと思う。
読了日:09月10日 著者:鈴木 光司
こどものためのドラッグ大全 (よりみちパン!セ)こどものためのドラッグ大全 (よりみちパン!セ)
★★★☆☆ 「『ダメ、ゼッタイ』とか言われたって、説得力ないよ、大人は楽しい事を子どもに隠すんだから」って中学生の一部は思うでしょう。そういう子どもに向けて、ドラッグの効果、リスク、やめ方を語りかけた本。よりみちパン!セ、このシリーズ好きだな。どの本も著者がその人なりに真摯になって子どもに語っている気がする。
読了日:09月07日 著者:深見 填
他人を見下す若者たち (講談社現代新書)他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
★☆☆☆☆ 初めて新書に★一個をつけました。過去俺が読んだ本の中でもこの新書はワーストワンです。「いまどきの若者は・・・」という実感を、無理やり根拠付けようとして、とんでもない曲芸をしてくれています。読んでてそのめちゃくちゃな論理展開に腹が立って腹が立って仕方がなかった。久々に本に怒りを感じました。反論がありすぎて本一冊かけそうなんだけど。この人が校長とか教育学部の教授とかやってるんだって。ふざけんなよ。これに共感してる年配の人にいっとくけど、若者はおまえらが若者をバカにするほど年配者をバカにしちゃいない
読了日:09月03日 著者:速水 敏彦
走ることについて語るときに僕の語ること走ることについて語るときに僕の語ること
★★★★☆ 文章を書く人には、言葉にも世界にも真摯であってほしいのだけれど、この本からは彼の書く小説以上に真摯さを強く感じた。というより、それが強く前に出ている気がした。自分のことを書いているからでしょうね。村上春樹という人を知るのにはとてもよいと思う。それにしても、春樹の本は何を読んでも春樹ってわかるな。
読了日:09月01日 著者:村上 春樹

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by hoshimasato | 2009-10-04 17:41 | 本の感想 | Comments(0)

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