一言:主人公が置かれた状況に陥りたくない。
高校生の時に読んで、最近友人との話に出てきたので、気になって再読。
※以下、ネタばれあり。
内容をあまり覚えておらず、
「娘の体に妻の精神が宿る。
でも結局うまくいかず、
妻は娘として生きることを決める。」
といった話だと思っていた。
まあ、大筋は間違ってないけど。
高校生の時は、「妻が娘として生きることを選んだ」という部分がつながった時にゾッとしたのと、
北村薫の「スキップ」と設定が似ているな、という印象を受けた。
で、主にそこの印象しか残っていない。
賠償の方の話は完全に抜けていた。
最後の「二発殴らせろ」はキモだろうに、全く覚えていなかった。
当時は特に好きな人とか結婚したい人とかいなかったけれど今はいるので、
もっとリアルに主人公の置かれている立場には共感できた。
娘と・・・とか想像したくないわ。
でも性の話は中途半端というか、もっと生々しくもかけるだろうに、
あえてそれをしてないのは、女性読者にも不快感なく読めるようにするためかね。
主人公が指輪の一件だけで「娘のふりしてる」に至ってしまうのは飛びすぎな気も。
物語の流れそのものが伏線なんでしょうが。