大田原市議会議員、ほしまさと(星雅人)のブログ。子どもの味方、学童保育指導員。「多様性」と「対話」を大切にし、ともに社会課題を解決する市政を目指し奮闘中。


by hoshimasato
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投げ銭ライブの様子

7、これからの中心市街地活性化について

これまで、8回の連載記事を書いてきましたが、今回が最後です。

星が書いてきたのは、平成23年12月に星が議会に入ってから出てきたものですが、
それ以外にも県道の拡張なども含め、かなり大きなお金がうごいているので、
そういったことに端を発する諍いや不信感などを抱えている人もいます。
様々な話を聞いての星の感想は、行政主導で行う再開発というのは「暴力的で怖い」ということです。
仮に乗り気でなくても、自分で声を出すことは難しく、
そのうちに大きな流れに巻き込まれてしまうんですから。

いろいろ思うところはありますが、
それらは全て過去のことですし、遡って何かを変えることもできません。
今年度でほぼ全てのハード事業が終わります。
ここからが、本当のまちづくりです。
いろいろ言いましたが、星は率先してトコトコおおたわらを使います。
これから、作ったビルや、公園や、道をどう使っていくか。
街中の商業の振興をどうはかっていくか。
再開発ビルの成功失敗に関わらず、まちづくりは続けなくてはいけません。
主導している人たちと同じビジョンに乗れなくても、議論を重ねながら、
星も仲間たちと自分たちが求めるまちに近づけるためにまちづくりをしていきます。

記事の中では、中心市街地活性化にたいする市の姿勢まちづくりカンパニーに対する批判も書いてきましたし、今だに納得できないことは多いです。
ですが、まちカンも、計画を変えられ、ハシゴを外されたような状況で、なんとか成功させようと頑張っています。
まちカンも大きな流れに翻弄されながら自分たちの理想のまちに近づけようとしているプレイヤーの1人です。

初めにも書きましたが、中心市街地の活性化は、
市民が選んだ市長率いる市が先導し、市議会や県や内閣府が認めて行われてきた事業です。
成功も、失敗も、そのような代表を選んだ大田原市民にふりかかってきます。

大きな力をもっていながら、「あんなのうまくいかないよ」といいながら黙っている人、賛成している人がたくさんいます。
立場上そうせざるを得ないということはわからなくもないのですが、気分が悪いです。
失敗したら、「ほらみろ」っていうんでしょうか?
うまくいかないと思っているなら止めるなり、よりよい案を出すなりしましょうよ。


星は、街中でやりたいこともいろいろあります。
市民交流センターと子ども未来館を使わせてもらいながら、
子どもたちの居場所作りをしたいですし、
トコトコおおたわらの横で毎月やらせてもらっている投げ銭ライブも
もっと多くの市民パフォーマーにでてもらって、にぎやかにしていきたいと思っています。
あなたも、不満も含め、まちづくりについて思うところを語ってみてください。
愚痴からだっていいと思うんですよね、前を向ければ。

明日明後日はトコトコおおたわらのグランオープンのイベントです。
ぜひ足を運んで、何かを感じてみてください。
感想を、是非星にも聞かせてください。

今回の連載記事は、非常に多くの反響がありました。
多くの方からメールやメッセージをもらいましたし、「読んでるよ」と声をかけてもらい、力をもらいました。
みなさんと知恵を出し合って、どうしていくかを共に考えて行きたいと思っています。
これからも、中心市街地の活性化については注目して見ていき、
メールマガジンやFacebookやブログを使って情報を発信していくつもりです。
9回にわたる長文をお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。

ほしまさと
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by hoshimasato | 2013-10-18 20:30 | 大田原 | Comments(0)
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立体駐車場と再開発ビルをつなぐトコトコほどうきょう

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について⑦…国からの補助金の続きです。

6、子ども未来館の指定管理者がまちづくりカンパニーになったことについて

9月の議会で上程された議案第72号の、
子ども未来館の指定管理者をまちづくりカンパニーとする案は、
星以外全員の議員の賛成で可決されました。

指定管理者とは、施設の管理を法人やその他の団体に代行させる制度で、
大田原市では「大田原市公の施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条例」という条例に基づいて行われます。
第2条に「指定管理者の公募」という項目があり、
基本的には指定管理をする場合には公募の形を取ります。
運営をしたい事業者を募集して、その中から最適な指定管理者を選ぶのです。

ですが、今回は、公募せず、まちづくりカンパニーを市長が指名するという形をとりました。
5条に「候補者の選定の特例」という項目があるのです。
「第5条 市長等は、公の施設の適切な管理を確保するための緊急の必要があるときその他規則で定める場合には、第2条の規定にかかわらず、市長などが指名する団体を指定管理者の候補者として選定することができる。(以下略)」
子ども未来館は指定管理で行われるということが前々からきまっていたので、
緊急の必要は今回はありませんでした。
ならばなぜ、公募をせずに、子育て支援に何のノウハウももっていなくて様々な事業をこれからスタートさせるという状況に置かれているまちづくりカンパニーに子ども未来館をまかせようとするのか。
何度も説明を聞きましたが、これも図書館と一緒で、「まちづくりに子ども未来館をどう使うか」という話しかでてきません。
人を集めるということはまちづくりの大きい目的であり、それに適切なのはまちカンである、というような説明です。
子ども未来館を誰がやれば大田原の子育て支援がよりよくなっていくのか、という視点で話が進んでいないように感じました。

そもそも、まちづくりカンパニーは、まちづくりの中心に立って、
いろんな人を巻き込みながらまちづくりのマネジメントを行っていくのではなかったのでしょうか。
スーパーが入れないことになって、代わりに入る物産所方式のスーパーをを自分たちでやるということだって当初予想していなかった相当な負担だろうと思うのですが、
そこにさらに、「今年6月の株主総会で定款を変えて」やれる事業の幅をひろげ、
子育て支援施設の運営にまで手を伸ばす理由が星にはわかりません。
自分たちがやってしまったら、人を巻き込むことができず、
多くの人にまちづくりに関わってもらう可能性を狭めることになるのではないでしょうか。餅は餅屋に任せ、専門家と連携してまちづくりを主導するのがまちカンのあるべき姿なのはないでしょうか。

あと、ここは子育て支援に関わるものとして言わせてもらいたい部分なのですが、
図書館の運営をまちづくりカンパニーに任せようとは流石に誰も考えないはずです。
ですが、子ども未来館ならなんのノウハウももっていないところに任せてもいいとなる。
これは、子育て支施設の運営に、何の専門性もいらない、と判断されているのだ、と理解せざるをえません。

実際のところ、子ども未来館は、すみよし子育てプラザでやっていた一時保育の機能などがその中に移転するということで、
今まで現場で子育て支援をしてきてくださった方が多く入ると聞いていますので、
現場の力で頑張ってやっていただけると思っています。
なので、お子さんをお持ちの方は、安心して一時保育に子どもさんを預けてください。

ですが、これからまだ足りない人を採用して行くわけですが、
どういう理念に基づいて、どういう人をとるのでしょうか。
室内遊戯施設の監視員は、どんな人がなるのでしょうか。
その人たちをどのように指導していくのでしょうか。
どういう理念に基づいてどういう子ども未来館をつくり、
どういった子育て支援を行っていくのでしょうか。
全く見えないままでした。

この議案は、星にとって、議員になってから一番納得のいかない議案でしたし、
今まで歯がゆい思いをしながら賛成してきた議案と異なり、
「来年度4月から指定管理をしそれに向けて公募を行い、それまで市の直営で運営する」という明確な対案が出せる状況でしたので、
これは通すわけにはいかないと思い、常任委員会に臨みました。

民生常任委員会では、あらたに「指定管理のお金は別口座で管理する。未来館の収益は子育て支援に還元する」というような話がでてきて、
結果、「執行部に意見書を提出するということで賛成」という形になりました。
問題点は、常任委員会にいるメンバーみなが共有できていたように思います。
ですが、私以外全員の賛成で、委員会の決定としては原案通り可決するということになりました。

委員会の決定については、議場での議決で反対できますので、
会派のみなさんにも打診しましたが、残念ながら賛同は得られませんでした。
一誠会は、それぞれの信念を尊重し、無理な意見の統一は行わない、ということで作った会派ですので、無理は言えませんでした。

それぞれの議員さんの思いはわかりません。
反対賛成の理由を述べる討論は行われませんでした。
(星は反対討論を行いたかったのですが、所管の委員会の議案については
先例で討論を行えないということになっており、残念ながら行えませんでした)
知り合いの議員さんがいる方は、なぜ賛成なのか、賛成の理由を聞いて見てください。

議員になってから一番の無力さを感じました。
議員1人の力は、あまりに弱いです。
議会は多数をとらないと、強い力を発揮できません。
それが議会です。

ここまでが、星が議員になってから上がってきた個別の事案のまとめです。
あと一通、まとめの記事でこの連載記事を締めたいと思います。

もう少し、お付き合いください。

続く
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by hoshimasato | 2013-10-18 08:00 | 大田原 | Comments(0)
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子ども未来館(完成前)

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について⑥…元部長のまちカン取締役への就任の続きです。

5、国からまちづくりカンパニーへのおよそ1億1500万円の補助金とシミュレーションの変更について

6月の議会で、小野寺議員から、突然、こんな話が出てきました。
「国からまちづくりカンパニーに約1億1500万円の補助金が入る」というのです。
補助金は、国の中心市街地魅力発掘事業・創造支援事業の補助金で、
公共床の購入や内装設備施工工事にあてられるものでした。
小野寺議員の質問の趣旨は、1億1500万円入るのだから、2億5000万円の貸付の中から差し引くべきだろう、
という内容でした。
(補助金は後からはいるので、一旦貸すにしても、あとから返してもらえるはずです)
先に返す額は交渉中とのことでした。

それを受けて7月にその点の説明会が開かれましたが、
3月に出された資料と対比できる資料が示されず、資料を再度だして欲しい、という意見が出ました。

のちに渡された資料によると、
H25年度2000万円、
H26年度2000万円、
H27年度1000万円と、
3年間は前倒しで返すものの、30年の期限は変わらず、
H28年度780万円
H29年度以降740万円
と、毎年930万円返して行くという当初のシミュレーションから減額になっているという状況でした。
補助金が入ると、4年以降の返済額が減る理由がわかりません。
仮に新しいシミュレーションが実態にあっているならば、
3月に立てていたシミュレーションは返せる額がいくらである、という明確な根拠がないシミュレーションだったということになるでしょう。

資料の説明文には、
「補助金の採択を受けたことにより、おこなって行く事業経費も増えたこと、
開業をひかえ、各事業もより具体的になってきたため、
本シミュレーションも抜本的組み換えが必要であり」
との文がありました。

星としてはもう一度説明を受けたかったのですが、議会として説明会の申し入れは行わない、ということになりました。

3月のシミュレーションが、まだオープンしていない7月の時点で抜本的組み替えが必要になる、とはどういうことなのでしょうか。
3月のシミュレーションが建前だったのかもしれませんし、
それくらい、いろんなことが決まっていないなかで綱渡り的に進んでいる事業なのかもしれません。

この一件はまちカンの信頼性を大きく損なうものだったと思いますが、
それくらいなりふり構わずでないとスタートラインに立てないくらいの状況だったということは想像ができます。

なお、9月議会の段階で、返済計画がどのようになるかは交渉中とのことですので、
上記のシミュレーションについては決定事項ではなく
まちカンサイドの考え方だということを付け加えておきます。

続く
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by hoshimasato | 2013-10-17 18:00 | 大田原 | Comments(0)
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新しい大田原市立図書館

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について⑤…まちづくりカンパニーへの融資の続きです。

4、元部長のまちづくりカンパニー取締役への就任について

今年の3月に、上記のまちづくりカンパニーへの融資や、床単価の説明をしていたのが、元建設部長のTさんでした。
Tさんは、3月末で大田原市を退職した後、4月からまちカンの取締役として働いています。

「来年度予算でまちづくりカンパニーに2億5000万円の補助金をつけなくてはならないんです」、と説明をして、
4月になったらその補助金をつけた先のまちカンの取締役になっている。
これはどう考えても自然なことではありません。
普通ならば、天下り、と批判されるような状況です。

ですが、星としては、Tさんが甘い汁をすするためにまちづくりカンパニーに入ったとは考えにくいと思っています。
2億5000万円という公金が入ったことで、透明な運営をせざるを得なくなりますし、
まちカンに余分なお金があるわけではありません。
どちらかというと、今まで市の内部で中心市街地活性化を進めてきた1人として、
責任をとって火中の栗を拾いにいく、というような話だと思えます。

問題は、透明性です。
星は「不正が行われている」とは思っていませんが、
市民の誰かに「不正が行われているんじゃないのか?」と問われれば、
その可能性を否定することが星にはできません。
1階の床を買って多くのお金は無くなってしまいますが、
残り数千万円のお金がまちカンにはあって、
まちカンはビルの中身や1階部分について強い権限をもっているわけですから。

どんなにTさんが頑張ろうが、まちカンの中の人が頑張ろうが
「どうせ税金使ってやってるんだろ」だとか、
「甘い汁をすすってるんじゃないの?」だとか、
批判的な目を持って活動を見られてしまいます。
また、そのことがまちづくりに関わっていこうとする市民の意欲を摘んでしまうことになることになると感じます。
まちづくりにかかわらずプロジェクトの成功には、
多くの人が、自分の力を貸したいと思えるようなスキーム作りが必要です。

なんでTさんがまちカンの中に入るという形になったのか
(あるいは、したのか、されられたのか)は星にはよくわかりませんが、
そういう形をとるべきではなかったと感じます。

続く
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by hoshimasato | 2013-10-12 12:00 | 大田原 | Comments(0)
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金燈籠ポケットパーク

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について④…再開発ビルの床単価の続きです。

3、市からまちづくりカンパニーへの2億5000万円の無利子融資について

今年の3月、前回話した床単価の問題と共に上がってきたのがこの問題でした。
まちづくりカンパニーに2億5000万円の融資を行い、
無金利3年据え置きの、30年返済ということにする、という話でした。
なんでこんな話になるのか、星は全然わかりませんでした。

まず、まちづくりカンパニーとは何者なのかを説明しなければいけません。
大田原まちづくりカンパニー(通称:まちカン)とは、大田原の中心市街地活性化におけるまりづくり会社です。
まちづくり会社とはなんなのかという、
過去の記事「連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について②…中心市街地の活性化って?」の記事でリンク先にとんで説明を読んでいただけるとわかるのですが、
ザックリまとめると、
「公益性と企業性を併せ持ち、行政と民間の間に立ってまちづくりを行うディベロッパー」
といったところでしょうか。

大田原まちづくりカンパニーは、再開発ビル1階の床を再開発組合から購入し、
その床を貸し出してテナントミックス事業を行うことになっていました。
(付け加えておくと、1階のキーテナントは、スーパーさんとの交渉が決裂し、
まちづくりカンパニーが直営でスーパーをやることになりました)
床単価の問題のところでもあげたように、
1階の床単価はビル周辺の状況も鑑み建設費に比べずいぶん安くなっていますが、
それでも、2億9351万9千円という額です。
それだけのお金がなければ、1階部分全部を購入することはできません。
そして、まちづくりカンパニーは資本金は1億円(そのうち市の出資が3000万円)で、
収益があがる事業をまだ行っていないので、運営の経費等で資本金を食いつぶしていっている状況で、
3月時点で手元には6200万円ほどしかない状況でした。
そのお金でどうやって床を買うのでしょうか。
銀行や政府系金融機関からの借り入れは、不可能か、すでに現時点での限度まで借りている状況だとのことで、
資本金もここからいきなり何億も集めるというのは現実的ではありません。
(そもそもどうやってお金を集めるつもりだったのか、と聞いたのですが、
あてにしていた国の補助金がなくなったとのことでした…)
なので、どこかから2億5000万円が出てこなければ、まちづくりカンパニーは1階の床を購入することができず、
テナントミックスの事業が始められません。
再開発組合は床を売れず、解散できません。
大田原市の中心市街地活性化のメインの事業が頓挫することになります。

ですが、中心市街地活性化基本計画の中には、
大田原まちづくりカンパニーが主体となって行う中央通り地区再開発に係るテナントミックス事業について、
「この事業に係る事業費は、市が補助する」と書かれているのです。

なので、ここに来て事業を頓挫させるわけにもいかない市は、
その事業の支援をするために、まちカンの要望に基づき、2億5000万円をまちづくりカンパニーに貸すという。
4年目が820万円、5年目以降が930万円ずつ、30年で返してもらうというシュミレーションでした。

30年。長い月日です。
星が生まれてからまだ29年です。
市からまちカンが借りたお金は、僕が59歳になるまで返し続けると。
ちなみに、事業の中核にいる人たちは、40代、50代、60代ですので、
完済するころには、70代、80代、90代です。
目まぐるしく世の中が変わっているこの時代に、誰が責任を持つのでしょうか。
市は「補助で渡してしまえばあげたお金だが、融資は返ってくるお金だ」という説明をしています。
たしかにそうなのかもしれません。星も融資より補助にすべきとはとても言えません。

ですが、この件も、今年度予算に組み込まれ、予算は3月議会で全会一致で議決されています。
星もいろいろ考えたのですが、対案となる有力な策を提示できませんでしたので、賛成しました。
大きな事業が動きだしてしまうと、それがいかにずさんで甘い目算で進められていても、
途中でブレーキが踏めなくなる、ということを、強く感じさせる案件でした。

続く
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by hoshimasato | 2013-10-11 12:00 | 大田原 | Comments(0)
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JT跡地の防災公園

2、再開発ビルの床単価について

前回13階から7階に変更された再開発ビルの話をしましたが、
そもそも再開発ビルを建てたのは、市ではありません。
再開発組合が建てました。
再開発組合の正確な名前は「中央通り地区市街地再開発組合」といいます。
(再開発組合には市も入っています)
この組合は、中央通り地区再開発ビルの建設のための組合です。

再開発組合は以下の手順でビル建てていきます。

→そこの土地を持っていた地権者(一般の方や市)が土地を組合に預ける。
→組合が補助金などの支援を受けながら、ビルを建てる。
→土地の権利分だけ、ビルの床を地権者に返す(権利返還といいます)。
→残りの床を売って赤字を清算して組合は解散。

床を売って赤字を解消しないと、組合はいつまでも解散できないということになるようです。

さて、ビルの総事業費は34億ほどだと前の記事で書きましたが、
そのお金は、誰が出しているのでしょうか。
まずビルを建てる際に調査設計計画費、土地整備費、補償費、工事費の一部に充てるため、
およそ11億の補助金が入っています。
総事業費が34億ですから、残り23億円ほどは、床を売ったお金をあてなくてはいけません。

1階 まちづくりカンパニーが買って、テナントミックス事業を行う。
2~4階 市が買って、こども未来館、市民交流センター、図書館になる。
5~7階 マンションとして売りに出される。

全年度末、床単価の話が出てきました。
階と購入者によって、買う床の単価が大きく変わってくるというのです。
(かっこの中は購入する面積です)

1階 まちカン 18、6万円/㎡(1,579.1㎡)
1階 権利者店舗 19、3万円/㎡(143.1㎡)
2~4階 市 36、7万円/㎡(4,956.8㎡)
5~7階 住宅分譲者 23、0万円/㎡ (885.1㎡)
(このデータは今年2月末のデータですので、細かい数値のずれはあるようです)

市が買う部分は、なぜ1階の2倍くらいの値段なのでしょうか。
商業施設ならば、1階の通りに面した部分が高くなるはずです。
住宅ならば、普通は高い場所ほど金額も高くなるようです。

この単価の設定には、こんなカラクリがあります。

まず、再開発組合の解散は絶対にしなければなりませんので
床を売ることでなんとしても23億円を得なくてはいけません。
23億を床面積で単純に割ると、一階の商業床や上の住宅床が
この地域の店舗や住宅に比べて高くなり、誰も入らなくなってしまうのです。
そうしたら、元も子もありません。
なので、床の値段を決めるに当たって、
商業床や住宅床は周りの状況なども計算式に入ってくるのです。

1階は商業の採算がとれる価格に下げなければ売れない、
5~7階は住宅を購入してくれる価格に下げなければ売れない、
2~4階は、市が絶対買ってくれる。
そんなわけで、市が高い買い物をすることになりました。
今年度の3月議会の話です。
納得はいきませんでしたが、対案が出せず、
星も予算案に賛成いたしました。

建設までにかかるコスト34億のうち、補助金などで11億、
残りの23億のうちの18億は、市が床を購入することでまかなわれます。
なので、再開発ビルは、総事業費34億円のうち、
約29億円は税金を使って建てられたビルだということです。

そもそも、民間で採算が取れれば税金をたくさん投入して再開発をする必要はないので、
それだけの負担を公共が負ってでも中心市街地の活性化をする必要があるというのが、
市や県や国の考え方だということです。

続く


なお、金土日と、奈良での青年会議所の全国大会
及び岡山での全国学童保育研究集会に参加してきますので、
数日間連載記事をおやすみさせていただきます。
来週の配信をお待ちください。
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by hoshimasato | 2013-10-04 12:00 | 大田原 | Comments(0)
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今は休館となっている大田原市立図書館

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について②…中心市街地の活性化って?の続きです。

1、千保前市長から津久井市長に変わってからの再開発ビルの計画変更について

平成22年3月、大田原市では市長選挙が行われていました。
中心市街地の活性化の事業の一つ、再開発ビルも大きな論点の一つであり、推進してきた千保現職市長と、それに批判的な津久井候補という構図になっていました。
その市長選の真っ只中、平成22年3月に、13階建ての再開発ビルの設計書が設計業務委託先から提出されています。

13階建てのビルの内容はこんなところです。
(ビルがイメージしやすいように上から書きますね)

13 展望レストラン
12 住宅
11 住宅
10 住宅
9 住宅
8 住宅
7 住宅
6 住宅
5 住宅
4 市民ギャラリー/美術館
3 図書館
2 交流センター
1 公益施設・商業施設

5〜12階の住宅は、高齢者住宅や公営住宅、権利者住宅です。
1階は医療モールもはいる予定だったようです。

平成22年の3月の市長選では、津久井候補が勝利し、津久井市長が誕生します。
津久井市長は、再開発ビルの中止も考えていたと思いますが、
内閣府の認定を受け進んでいる事業だということもありますし、
進んでいる事業を途中でやめるということは難しかったのでしょう。
建設後の維持管理費用の市民負担などを考え、
平成22年の7月にこのビルを7階建てに変更しました。
建設費は52億6000万円→およそ34億円と大幅な削減になりました。

そして、まもなく1階部分がオープンするtoko-tokoおおたわらは、こういう内容になりました。

7 住宅
6 住宅
5 住宅
4 まちなか図書館
3 こども未来館(子育て支援施設)、市民交流センター
2 こども未来館(子育て支援施設)
1 商業施設

規模の縮小については、星は基本的に共感しています。
やはり、13階では維持管理の負担が大きすぎるとおもいますし、
美術館はが運営費がかなりかかります。
市営住宅をビルに入れるべきだとも思えません。
ですが、今だに「13階でやるべきだった」という意見も聞きますし、
読んでくださっているみなさんも考えがありましたら聞かせていただきたいところです。

縮小にあたって、一番大きいトピックは図書館が移転することになった点だと星は考えています。
13階の計画では、現図書館を残したままもう一つ再開発ビル内に図書館を作るということになっていたようですが、
7階の計画では、今ある市立図書館を全面移転するということになりました。
大田原市議会の会派の一つである新政会のみなさんや星も、
「分室のような形でもいいので現図書館を残して欲しい」ということを一般質問などを通して伝えてきましたが、
それは叶いませんでした。

変更されたビルに図書館が入る理由については、
「市の施設で、市民がよく利用するのが図書館。図書館を街中に持ってくればにぎわいの創出になる」という旨の説明を受けてきました。
平成24年度の市政年報によると、大田原図書館は320日の開館で、20万人ちょっとの利用者がいます。
一日あたり、約630人。
それだけの人がきてくれれば、中心市街地にとっては嬉しいでしょう。

ですが、それはあくまでまちづくりのためにどう図書館を使うかという話です。
今の図書館を移転するのならば、一番肝心な「私たちの市の、私たちが使う図書館がどうあるべきか」という議論を丁寧にするべきだったと思います。
一度図書館が作られれば、短くとも数十年はその図書館を使うことになります。
自治体の文化の拠点である図書館のありかたが十分議論されたとは思えません。

竣工式で見させてもらいましたが、新しいまちなか図書館は広いワンフロアの、
とてもキレイな図書館です。
書架も低く、バリアフリー等に配慮したのだな、ということが伝わってきます。
蔵書の量は約20万点から約21万点と増えるようですが、
今の図書館は駐車場に車を止めたらすぐに図書館に入れるのに対し、
新しい図書館は基本的には立体駐車場に停めて空中廊下を渡り、
ビルの4階まで上がって利用する形になります。
立体駐車場については、お年寄りやお子さんのいる方からの安全面での不安の声を聴きます。
しかもその立体駐車場は一定時間以上とめておくとお金がかかります。
一つ一つは軽微な心理的なハードルかもしれませんが、
その積み重ねが利用率を下げてしまわないか、不安です。

現在レファレンス室等を除いて閉館になっている旧大田原市立図書館は、
多くの学生さんたちが使うレファレンス室で勉強できる形を残して、
ボランティアサークルなどの方が利用する生涯学習施設となるようです。

この13階から7階への変更や、中身の変更についても様々な意見があると思います。
ぜひあなたの意見を星にも聞かせてください。
新しいビルの中にあこども未来館については、指定管理と絡めて後に書きます。

続く
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by hoshimasato | 2013-10-03 08:00 | 大田原 | Comments(2)
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toko-tokoおおたわらのそばの立体駐車場

連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について①…星がこの記事を書く理由の続きです。

個別の話に入る前に、押さえておきたい部分です。

そもそも中心市街地活性って何?ということは国土交通省の「中心市街地活性化のまちづくり」というHPがわかりやすいです。リンクの先に飛んで、「よくわかる中心市街地活性化のまちづくり」という場所をみてみてください。
www.mlit.go.jp/crd/index/index.html

時間のない人のために星なりにざっくりまとめると、
「人口が減って行く時代に公的な施設や病院や福祉施設などの機能が
郊外に拡散していくと行政のコストが大きくなるし、
にぎわいもなくなってまちの魅力が減ってしまうから、
高齢になって運転ができなくなっても歩いて事足りるような
都市機能が集積したコンパクトなまちづくりが必要だよね」ということです。

この理念に基づいて、国から補助金をもらいながら、
様々な自治体がそれぞれの形で中心市街地の活性化を行ってきました。
何を成功、何を失敗とおくかは議論のあるところではありますが、
設定した指標の目的値達成できている自治体はほとんどありません。

大田原においても、中心市街地の活性化は、長い歴史があります。
(ちょっと長くなるので、以下の段落は飛ばしていただいても構いません)

大田原市では、平成10年7月の旧中心市街地活性化法(中活法)を契機に、
大田原商工会議所主導によるまちづくり懇談会が組織され、
中心市街地活性化基本計画の策定と事業の導入、促進を図るための研究がスタートしました。
これが、中心市街地活性化のスタートです。
市の職員と地域住民代表や有権者等による基本計画策定委員会を経て、
平成16年には、旧中心市街地活性化法に基づく大田原市中心市街地活性化基本計画が策定されています。(事業が細かく載っている現在の基本計画と比べると理念的な部分が強い気がします)
平成18年6月には、中心市街地活性化法が改正され、それに基づいた計画の策定と内閣府の認定を得て国庫補助事業を導入するため準備を進め、その結果、
大田原市は平成20年11月に全国55番目の認定地となりました。

今は内閣府に認定を受けた中心市街地活性化基本計画に基づき、ハード面ソフト面様々な36の事業が進められています。
金燈籠のポケットパークやJT跡地の多目的公園、今回の再開発ビルもその計画の事業の一つです。
この計画は平成21年〜25年度となっており、今年が最終年度です。

基本計画には3つの目標と3つの指標があります。

●「多様な市民活動のさらなる集積と発信による賑わいの創出」
中心市街地における歩行者・自転車通行量の増加
【基準値】   平成20年 2,301人/日
                     ↓
【目標数値】平成25年 3,000人/日

●「『ひとにやさしい』街なか居住の推進」
中心市街地における定住人口の増加
【基準値】   平成19年 3,104人
                     ↓
【目標数値】平成25年 3,150人

●「地域特性を踏まえた商業の振興」
中心市街地における小売販売額の増加
【基準値】   平成19年 小売業年間商品販売額 11,017百万円
                     ↓
【目標数値】平成25年 小売業年間商品販売額 12,000百万円

今年度が計画の最終年度なので、今年度末までに指標を図るための予算もとっていますが、
ビルの計画変更や震災による中断もあったので、この数値には到底届かない結果になるのではないかと予測しています。
(通行量などはtokotokoおおたわらのオープンバブルで高い数字がでるということも考えられますが)

指標はともかく、中心市街地活性化のビジョンをどれだけの市民が共有・共感できているかというのは、難しい問題です。
・これからの中心市街地をかつての中心市街地にする必要があるのか?
・歳をとってから、中心市街地にうつってこられるのか?うつってきたいのか?
この辺りは、私自身今だにずっと考えています。
平成10年のスタートから15年もまちづくりに関わってきている人にとっては、
今更という話もあると思いますが、
様々な技術や世の中の状況も変わってきています。
ここからどんなまちを目指すのか、
そもそも論からの議論は常に続けていかなくてはいけないと思っています。

続く
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by hoshimasato | 2013-10-02 08:00 | 大田原 | Comments(0)
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toko-tokoおおたわら外観


今年もはや下半期、10月に入りました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

先月の25日、9月議会が閉会しました。
私が懸念し、一般質問や民生委員会において反対意見を主張してきた案件、
「こども未来館」の指定管理者を大田原まちづくりカンパニーとする案が、
賛成23:反対1で可決されました。
「こども未来館」とは、中心市街地の再開発ビル「toko-tokoおおたわら(トコトコ大田原)」の2、3階に入る子育て支援施設です。
これをもって、中心市街地再開発ビル「toko-tokoおおたわら」がどのような形で運営されるかが、ほぼ確定したといえます。

これから数日にわたって、私が議会に入ってからでてきた大田原市の中心市街地の再開発の関連のトピックについてお話したいと思います。
ここまでも、再開発ビル関係の案件の中には、納得いかないことが沢山ありました。
止むを得ずおこなってきた議決について、市民のみなさんからお叱りの言葉をいただくことも多々ありました。私も私が行った議決についての理解を求めてきました。

「toko-tokoおおたわら」の竣工式が終わって、19日のオープンを目前に控えた今、こういった記事をあげることについて、
冷や水をぶっかけるような行為だと思われる方もいると思います。
再開発ビルが立つこと、その階数、中身など、様々な議論がありましたが、
その最終的な決定は、市民のみなさんが選んだ市長が決め、
市民のみなさんが選んだ議員による議会がそれを認めて行われていることです。
納得のいかないことは多々あれ、決まったことは尊重しなくてはいけないと思っています。
しかし、これからの大田原のまちづくりを考えたときに、
ここまでの流れを残しておくべき、共有しておくべきとの想いでこの記事を書いています。
なぜなら、再開発ビルのオープンは中心市街地活性化のゴールではなく、
中心市街地活性化のための多くの事業の一つのスタートだからです。
「にぎわいの創出」「まちなか居住の推進」「商業の振興」が中心市街地の活性化の目標であり、中核の事業とはいえ、再開発ビルも一つの手段です。

現状では、
「頑張っている中心市街地の人たち」、
「あんまり賛同できないがもう決まった流れだから、と自分の考えを殺している中心市街地の人たち」、
「どうせ無理だから、と冷ややかに遠巻きに見つめる中心市街地の外の大多数の人たち」
がいるように感じています。

遠巻きに見つめる人たちの疑問や不信感はまちづくりへの参画への意欲を削ぐことになります。
不透明な点をできるだけあきらかにして不信感を払拭することも、私の9月の一般質問及び今回の記事の目的の一つです。

今後も、中心市街地活性化について、様々な議論がなされるでしょう。
今描かれているビジョンも現実とのすり合わせや様々な力の押し合い圧し合いの中で、
どんどん変わっていくことでしょう。
何をするか、どこまでやるかを決めていく中においては、
明るい決断だけではなく、苦しい決断をしなくてはいけない場面も必ず出てきます。
これまでの経過を知り、これからの大田原のまちづくりを考え、その上で、みなさんそれぞれがアイデアや意見を持ち寄ってまちづくりに関わり、一緒になって考えてほしいと願っています。

これから、私が9月議会に行った一般質問における答弁や集めた資料などを参考に以下の項目について説明をしていきます。

1、千保前市長から津久井市長に変わってからの再開発ビルの計画変更について
2、再開発ビルの床単価について
3、市からまちづくりカンパニーへの2億5000万円の無利子融資について
4、元部長のまちづくりカンパニー取締役への就任について
5、国からまちづくりカンパニーへのおよそ1億1500万円の補助金とシミュレーションの変更について
6、子ども未来館の指定管理者がまちづくりカンパニーになったことについて
7、これからの中心市街地の活性化について

それでは、明日の記事をお待ちください。


連載記事 これまでの、これからの大田原市中心市街地活性化について②…中心市街地の活性化って?に続く

※この記事をお読みの市民のみなさん、関係者のみなさんへ※
この記事は星雅人という市議の限界ある調査に基づき得られた情報から記述していますので
事実関係の認識が誤っている部分や過不足があるかと思います。その場合はご指摘いただければ、事実確認の上訂正いたします。
また、関係各位におきましては、自分たちの考えを市民のみなさんに伝えたいと思われるかたもいらっしゃると思います。星雅人のブログ、メールマガジン、Facebookページにご意見を載せたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。匿名での記載も相談にのります。

星雅人
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by hoshimasato | 2013-10-01 08:00 | 大田原 | Comments(0)