大田原市議会議員、ほしまさと(星雅人)のブログ。子どもの味方、学童保育指導員。「多様性」と「対話」を大切にし、ともに社会課題を解決する市政を目指し奮闘中。


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「質疑の5分制限」は暴挙?過渡期の市議会・・・星の便り Vol.61

(ほしまさとメールマガジン「星の便り」 Vol.61 平成28年2月15日発行より)

【61号のまとめ!】~~~~~~~~~~~~
・質疑と討論が5分制限になったが、回数制限は取り払われている
・星が市議になったとき、質疑の回数は2回までだった
・的確な質疑をし、必要な時間が確保されるよう求めていきたい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●「質疑の5分制限」は暴挙?過渡期の市議会
・質疑と5分制限になったが、回数制限は取り払われている
12月11日の下野新聞に「5分制限で火花」との記事が掲載されました。
千保一夫市議の「一括提案され、発言を5分に制限していたらとても質問しきれない」という発言が載っています。
上記の千保一夫議員の質疑は、以下のURLから動画で見ることができます。
また、12月議会終了後に、質疑の5分制限をなくすように、千保氏を含む無会派の6人から議長に申し入れがありました。
これだけを見ると、改選の前にやたら発言が制限されたように見えますが、
実は「質疑の回数の制限をとっぱらい、議論をわかりやすくする」ことを目的として、とりあえず時間の制限をかけた、というのが本当のところです。

・星が市議になったとき、質疑の回数は2回までだった
星が市議になった2011年12月、質疑の回数は1議題につき2回まででした。
ある議案に質問したいことがたくさんある場合、
「Aについてお伺いします。Bについてお伺いします。Cについてお伺いします。Dについてお伺いします」とまとめて質問します。
すると「Aについてお答えします。…。Bについてお答えします。…。Cについてお答えします。…。Dについてお答えします。…。」とまとめて答弁が返ってくるのです。
これは、上のように短い文章であればわかりやすいのですが、質問も答弁もそれなりの時間がかかるので、議員が何を質問したのか、何について執行部が答弁しているのか、聞いている人たちにわかりにくくなってしまいます。
また、1回目の質問に対して返ってきた答弁にもう一度質問をすると、それで質問はおしまいです。なんともやりにくくわかりにくい方法だなぁ、と感じていました。

・質疑の回数を2回→3回→無制限、と増やしてきた
その後、「2回の質疑では不十分」「一括で質問するとわかりにくい」と考え、議会活性化推進特別委員会の中で「質疑の回数を増やす」「一問一答方式を取り入れる」ことを提言してきました。
一問一答とは言葉通り、
「Aについてお伺いします」
「Aについてお答えします。…です」
「Bについてお伺いします」
「Bについてお答えします。…です」
のように一つの質疑があり、一つの答弁が返ってくることです。
星以外にも同様の提案があったため、前の期の4年間の議会活性化の動きの中で質疑の回数は2→3回と増え、まず一般質問に一問一答方式が取り入れられ、その後2015年の6月議会からはようやく議案の質疑にも一問一答が取り入れられました。
大田原市議会議会基本条例の12条の2項にも「本会議における議員と市長等の質疑応答は、広く市政上の論点及び争点を明確にするため、一問一答の方式で行うものとする。」とあります。
(大田原市議会基本条例は下のURLから。
しかし、2015年の6月は一問一答にしたまま3回の回数制限は取り払われていなかったので、実質的に質疑できる量がへってしまいました。
その時の問題点については、以前にブログや星の便りで書きました。以下のURLからブログの記事をご覧いただけます。

・5分間をめぐる綱引き
その後に行われた9月の定例会後では3回以上の質問ができるようになったのですが、運用があいまいになってしまったため、9月の定例会後にまた会派代表者会議で議論がなされ、
回数ではなく、時間での制限することになりました。
時間も回数も一切制限をかけないのが望ましいとは思うのですが、実際の運用にあたっては回数か時間のどちらかに制限をかけるのはやむを得ないでしょう。
星は一問一答で回数を無制限にし、時間で制限をかける、というあり方が望ましいと考えており、ここでやっと星が望んでいた形の質疑ができるようになりました。
ですが、会派代表者に諮られた原案(最大会派の政友会と議会事務局で作成したものか?)は、「質疑と答弁合わせて5分以内」という制限でした。
これは作ってしまってはいけないルールだとすぐに感じました。
答弁も合わせた時間制限をかけると、仮に議員が簡潔に質疑をしても、答弁が長くなると質問時間が削られてしまうのです。
執行部が「議員の質疑の時間を削ってはいけない」と焦るあまり不十分な答弁になってしまうことも考えられますし、仮に執行部が「その点にはあまり触れられたくないなぁ…」と思っている質問を議員がした場合、答弁を長くしてうまくかわすこともできてしまう仕組みです…そんなことをする職員はいないと信じたいですが。
(他市では一般質問等で答弁も含む時間で制限をかけているところもありますが、上記のような理由から望ましくないと考えています)
この案を呑むわけにはいかない、と会派内で話し合い、当時の一誠会の代表であった鈴木ひろし議員に会派代表者会議で話をしてもらい、他の会派から同じ意見も出たため、何とか「質疑のみで5分以内」になんとかこぎつけることができました。
質疑の時間制限については、星も5分が適切だとは思っていませんが、とりあえず、会派代表者会議での合意形成が行われ、全員協議会にもはかり合意形成がなされた上で回数無制限5分間のルールが運用されるようになったのです。

・質疑は意見を述べる場ではない
大田原市議会会議規則の53条には「発言はすべて簡明にするものとし、議題外にわたり、又その範囲をこえてはならない。」とあります。また、3項に「議員は、質疑に当たっては、自己の意見を述べることができない。」とあります。質疑はあくまで議題となっている事件について、賛否や修正などの態度決定が可能となるよう不明確な点について提出者の説明や意見を質すためにあります。
星は、「5分間で制限する必要はない」という点は千保議員に共感するのですが、千保議員の質疑を見ていては「もっと質疑を短く切って議題についての事実確認だけをすれば5分でもっと深い質問ができるのになぁ」と感じました。
(内容については、また別の記事について書くつもりですが、さすがに鋭い指摘だと思いました。)

・討論の5分間制限は理由がなかった
今さらになって気づいたのですが、質疑に対しても5分の制限をかけた時に討論に対しても5分の制限をかけたのですが、制限をかける理由はまったくありませんでした。
討論とは、採決の前に議員が賛成や反対を表明してその理由を述べる場です。
星自身は「討論は5分もあれば足りる」と思ってしまったため、問題だと思った「質疑と答弁合わせて5分」という点にばかり注目して議論をしてきてしまったのですが、冷静になってみれば、討論は質疑回数とは何の関係もないのですから、スルッと決めてしまったことは望ましくなかったと言えます。
前の期には今まで5分以上討論をした人はいなかったとは思いますが、今の議員の中で討論の時間については改めて議論をすべきです。
星の直感では一つの議案につき15分の制限くらいが望ましいのではないでしょうか。

・星の懸念…合意形成が難しくなる
星はこのまま質疑や討論に5分間制限をかけ続けることはすべきでないと考えますが、
議会基本条例で定めている一問一答の意図や会議規則を無視した発言を繰り返して「5分では短い」と訴えたとしても、「適切でない質疑が増えるのなら5分で制限でいいよ」と思ってしまう市議が増え、5分制限をとっぱらう、という合意形成が逆に難しくなってしまうのではないか、と懸念しています。

・まだ発展途上
書いてきたように、今の5分間制限は、9月議会から12月議会の間に「とりあえず、これでいこう」と決まったばかりのルールです。より市民の皆さんにわかりやすくて深い一問一答の議論をするための過渡期にあるルールだと、と星は理解しています。最初は2回しか質問できなかったのですから、それに比べれば着実に大田原市議会の議会活性化は進んでいる、と感じます。
星としては、回数制限が取っ払われた、という点を有効に使って的確な質問を行い、
その上で必要な時間がとられるように働きかけていこうと考えているところです。


●ウィークリーレポート(2月7日~13日)
上記の機関に参加・主催したイベント・研修会などです。
7日(日)
第1回はっぱの時間@大田原市生涯学習センター
10日(水)
第131回 朝カフェ@デニーズ大田原店
11日(木)
イタリアの映画「むかしmattoの町があった」上映会@宇都宮南図書館
相馬けんいち後援会総会@ホテル花月
12日(土)
生涯学習フォーラム@大田原市生涯学習センター

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by hoshimasato | 2016-02-15 08:00 | 星の便り | Comments(0)